...大きいハトロン紙(し)の包みをベリベリと剥(む)いた...
海野十三 「柿色の紙風船」
...それを御請求になってご自分でお包みになって...
海野十三 「深夜の市長」
...懐中(ふところ)から紙包みを取り出した...
薄田泣菫 「茶話」
...七盛(ななもり)の墓包み降(ふ)る椎(しい)の露昭和三年十月 赤間宮参拝...
高浜虚子 「五百句」
...さっき君が僕に風呂敷包みを投げつけて...
太宰治 「乞食学生」
...ちょうどその時一人の女が大きな包みを持って店の中へこそこそと這入り込んで来た...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...私は特に巧みにと申しますが、実際そういう種類の寄贈によって、名誉ある家にもぐり込み、その安楽にあずかり、同時にまた、自分の罪悪を隠し、盗んだものをおもしろく使い、名前を包み、家庭の人となるのですから、まあまずいやり方ではありません...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...金の包みを前に置いたままで...
中里介山 「大菩薩峠」
...雑然と風呂敷包みが石塊のように四囲に転がっていて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...雑然(ごろ/\)と風呂敷包みが墓場の石塊のように転がって...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...何をやつたのよツ?」球江はすぐダイヤモンドの包みを持つてベッドから滑り降りた...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...すぐ雲霧に包みこまれ...
久生十蘭 「雲の小径」
...億万長者のテーブルに小さな包みを持って来た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...その中にフロシキ包みが二つばかり入っている)ああにね...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...こちらの風呂敷包みは...
柳田国男 「母の手毬歌」
...複雑な動物心理で包み上げて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...……私は確かにあの風呂敷包みの内容(なかみ)を見たのだが……僅かの間に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それへ薄汚い包みや持物を置いて...
吉川英治 「親鸞」
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