...其渾然と仕上げられた「娘」といふものの理窟なく匂はしく愛すべきものであるところの雰圍氣を克明に描寫しよく傳へてゐて...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...まぼろし追うてくたびれてしばし野末の假のやど結ぶや君よ何の夢さむれば赤したなごゝろあたりの風を匂はして笑むはやさしの花ばらか...
土井晩翠 「天地有情」
...十四世紀頃専ら酒を匂はし...
南方熊楠 「きのふけふの草花」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...二度と来らぬ旅人の君は遠く去り行く……さはれ匂はしき記憶よ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...純白の雪冠をいたゞいた美女の氣高さと匂はしさ...
吉江喬松 「山岳美觀」
...嵐山から清涼寺大覺寺を經て仁和寺(にんなじ)に到るあたりの青葉若葉の靜けさ匂はしさを何に譬へやう...
若山牧水 「樹木とその葉」
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