...鮮かに化粧の匂える妓の愛想よく酒を勧むる暇さえ...
芥川龍之介 「久米正雄」
...主人が勧むるに任せて彼は靴を脱いで上った...
李光洙 「愛か」
...当家へ入って来たのも、何かの縁であろうからと、勧むれば、亭主は気の好(よ)き男にて、一議も無く承引なし、「向側の行当(ゆきあたり)の部屋は、窓の外がすぐ墓原なので、お客がございませんから、幽霊でさえなけりゃ、それへ連れて行って介抱してつかわしましょう...
泉鏡花 「活人形」
...教会の危険物たる余は起(たっ)て余の感情を述べ他を勧むるの特権なければ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...「我等主の懼るべきを知るが故に人に勧む」とパウロは言うて居る(哥林多後五の十一)...
内村鑑三 「聖書の読方」
...医師が勧むるまましかるべき看護婦を添えて浪子を相州逗子なる実家――片岡家の別墅(べっしょ)に送りやりぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...都下の新聞日として侯を議せざるなし人あり侯に勧むるに新聞記事の取消を以てす侯笑つて曰く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...山県侯に勧むるに飽くまで超然内閣の本領を立つ可きを以てしたりといふ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼は富者に勧むるに地獄をさけて天国を得るため貧者に施さんことをもってし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...他人にそれを勧むることとにのみ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...文明の教育を勧むるものなり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...けっして字を読むことのみを勧むるにあらず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...この流の人に向かいて豈(あに)高尚の学を勧むべけんや...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...たといこれに説き勧むるも...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...十二編演説の法を勧むるの説演説とは英語にてスピイチと言い...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...武器売却を勧む夫(そ)れから段々話が進んで来た所で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...どうぞお上り下さい」と兄の言葉について小さく言えど勧むる心は兄にも優れり...
村井弦斎 「食道楽」
...其の筆記に従事せんことを勧む...
若林※[#「王+甘」、第4水準2-80-65]藏 「怪談牡丹灯籠」
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