...教会の危険物たる余は起(たっ)て余の感情を述べ他を勧むるの特権なければ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...また妻が信仰放棄を勧むるに会しても「汝(なんじ)の言う所は愚(おろか)なる女の言う所に似たり...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...我に佳児(かじ)有り貴官(きかん)を羨(うらや)まず我に佳婦(かふ)有り綺(きがん)を羨まず今夕首を聚(あつ)む皆当(まさ)に喜歓すべし君がために酒を行う君に勧む加餐(かさん)せよそのうちに花城はいってしまった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「翩翩」
...その勧むるや、中心止(や)まんと欲して止む能(あた)わざるなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...医師が勧むるまましかるべき看護婦を添えて浪子を相州逗子なる実家――片岡家の別墅(べっしょ)に送りやりぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...都下の新聞日として侯を議せざるなし人あり侯に勧むるに新聞記事の取消を以てす侯笑つて曰く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...山県侯に勧むるに飽くまで超然内閣の本領を立つ可きを以てしたりといふ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼は富者に勧むるに地獄をさけて天国を得るため貧者に施さんことをもってし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...女ばかりに勧むるとは...
福沢諭吉 「女大学評論」
...また時として動を勧むるなきを期すべからず...
福沢諭吉 「学問の独立」
...あえて自家の題目を唱えよと勧むるには非ざるも...
福沢諭吉 「学問の独立」
...足るを知るを勧むるにあらず...
福沢諭吉 「教育の目的」
...武器売却を勧む夫(そ)れから段々話が進んで来た所で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...そこに囚われいる情女カリテを娼妓に売れと勧むると...
南方熊楠 「十二支考」
...(部屋の中へ入(い)れと勧むる振(ふり)を為(な)す...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...貴家にとりて却て怖るべき禍根と相なるべく慎重なる御熟考を勧むる所以(ゆえん)に御座候...
山下利三郎 「誘拐者」
...言葉をつくして説き勧むるに...
夢野久作 「白くれない」
...京都にある子大圓の来り迎へて切に東帰を勧むるに遇ひ...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
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