...鮮かに化粧の匂える妓の愛想よく酒を勧むる暇さえ...
芥川龍之介 「久米正雄」
...主人が勧むるに任せて彼は靴を脱いで上った...
李光洙 「愛か」
...』と、勧むるにぞ、主人、之を干して、更に客に勧むれば、客は、『まだ此の通り…………』と、膳上の杯を指(ゆびさ)して辞退しつゝ受く...
石井研堂 「元日の釣」
...「我等主の懼るべきを知るが故に人に勧む」とパウロは言うて居る(哥林多後五の十一)...
内村鑑三 「聖書の読方」
...進んで信仰放棄を勧むるに会して...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...また妻が信仰放棄を勧むるに会しても「汝(なんじ)の言う所は愚(おろか)なる女の言う所に似たり...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...山県侯に勧むるに飽くまで超然内閣の本領を立つ可きを以てしたりといふ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...画伯遠客を慰めむとて盛に三鞭酒を※いて盃を勧む...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...また宗祇の勧むるに任せて...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...今余輩の勧むる学問ももっぱらこの一事をもって趣旨とせり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...けっして字を読むことのみを勧むるにあらず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...あえて自家の題目を唱えよと勧むるには非ざるも...
福沢諭吉 「学問の独立」
...是非(ぜひ)英書を読まなくてはならぬではないかと勧むれども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...武器売却を勧む夫(そ)れから段々話が進んで来た所で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...正直ならざる者に正直にせよと勧むるも口のさきの講義これをして毫(ごう)も正直ならしむる能はず...
正岡子規 「病牀譫語」
...どうぞお上り下さい」と兄の言葉について小さく言えど勧むる心は兄にも優れり...
村井弦斎 「食道楽」
...貴家にとりて却て怖るべき禍根と相なるべく慎重なる御熟考を勧むる所以(ゆえん)に御座候...
山下利三郎 「誘拐者」
...度々爺の勧むるままに...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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