...人情なればこの婦人を勦(いたわ)りてやる筈(はず)なれど...
泉鏡花 「活人形」
...かつ勦(いた)はりかつ尋ぬれば...
巌谷小波 「こがね丸」
...これかれ斉(ひと)しく勦(いた)はり問へば...
巌谷小波 「こがね丸」
...さまざまに舐(ねぶ)り勦(いた)はり...
巌谷小波 「こがね丸」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...こいつを勦滅的(そうめつてき)に追い払わなければならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...おつぎは卯平(うへい)を勦(いたは)るには幾(いく)ら勘次(かんじ)が八釜敷(やかましく)ても一々斷(ことわ)りをいうては出(で)なかつた...
長塚節 「土」
...非常(ひじやう)に不平(ふへい)な相形(さうぎやう)をして居(ゐ)ても勘次(かんじ)はおつぎが歸(かへ)ると直(すぐ)に機嫌(きげん)が直(なほ)つて「汝(わ)りやそんなに夜更(よふか)しするもんぢやねえ」と勦(いた)はるやうな窘(たしな)めるやうな調子(てうし)ていつて見(み)るのである...
長塚節 「土」
...百姓(ひやくしやう)は骨肉(こつにく)の勦(いたは)りが泣(な)き號(さけ)ぶ子(こ)をぎつと力(ちから)を籠(こ)めて曳(ひ)かせない...
長塚節 「土」
...おつぎはしみ/″\と與吉(よきち)を心(こゝろ)に勦(いたは)つて更(さら)に...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)は心(こゝろ)から漸(やうや)く其(そ)の瘡痍(きず)を勦(いたは)つた...
長塚節 「土」
...出来るだけ娘を勦(いたは)つて遣(や)つてゐた...
ボレスラーフ、プルース 二葉亭四迷訳 「椋のミハイロ」
...その人々は生計上から狼を勦滅(とりつく)すを好まぬという...
南方熊楠 「十二支考」
...官公吏が神社を勦蕩(そうとう)滅却せる功名高誉とりどりなる中に...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...いくらジタバタしたって爆弾漁業の勦滅(そうめつ)は……」「……黙り給えッ……司直に対して僭越だぞ……」「何が僭越だ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...残党の勦討(そうとう)...
吉川英治 「黒田如水」
...平家を勦滅(そうめつ)せよの声...
吉川英治 「親鸞」
...悪人ばらを勦滅(そうめつ)して...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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