...仕事に勤勉なれと教える...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...しかして余の失敗より来りし害は余一人の身に止まらずして余の庇保(ひほ)の下(もと)にある忠実なる妻勤勉なる母の上にも来れり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...御前の勤勉な盡き無い木の音の方が俺は大好きだか知れないぞ...
千家元麿 「自分は見た」
...ケムブリッジ大学の密集した部屋の一つにいるほんとうに勤勉な一学生は沙漠の修道僧におとらず孤独である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...勤勉な小谷さんはたいていまだ東天の美しい時分に私のベッドに出勤してパチリと電灯をつけた...
鷹野つぎ 「窓」
...へ! いったいこういうものは誰がここへ持って来たのだね? これは勤勉なロシアの百姓が胼胝(たこ)だらけの手で稼(かせ)いだ一カペイカ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あの酒飲みの父親と勤勉な息子と...
豊島与志雄 「在学理由」
...正直勤勉な善良な小さい魂があるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...労働者なる自分に仕事がなく勤勉な自分にパンがなかったことは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...勤勉な貧しい大工ヨゼフは養父として聖なる母子を守っていた...
永井隆 「この子を残して」
...この勤勉な昆虫の活動を眺めていたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此上もなく勤勉な男で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まるで蜂窩にたかる勤勉な働蜂のように...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...汽笛は勤勉ならざる者には堪へがたい威嚇(ゐかく)であつた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...このロバはアルプスにかくれ住んだ詩人(名を堂(ママ)わすれてしまいましたホラ――どうも出ない〔約二字分空白〕の驢馬の詩からとったもの、ロバこそは天国での上座にいる、勤勉な驢馬は、という詩(ああ、フランシス・ジャム...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...怠け者、勤勉な者、不平の徒、楽天の徒...
吉川英治 「私本太平記」
...または社会のより勤勉な部分に対する貸金に用いられている所の...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...勤勉な人民の年々の貯蓄の全部が固定資本に附加され...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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