...どうか正直な勤勉な凡人として一生を終わってくれ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...園は一人の勤勉な科学者であればそれで足りるのに...
有島武郎 「星座」
...勤勉なる此辺の農家の朝飯は普通の家庭に比して余程早い...
石川啄木 「雲は天才である」
...生まれつき勤勉な性質で...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...3551.だから名譽心の強い貪慾な人間は時には非常に勤勉なことがあるが...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...彼の勤勉な白人の隣人たちがそんなに裕福であるのを見て――弁護士はただ弁護を編んでさえいれば...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...これも真面目な勤勉な市民が羽目をはずして怠け巫山戯(ふざけ)る日であった...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...常道の勤勉なるは評判ものなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...この勤勉な昆蟲(こんちう)の活動を眺めて居たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...またなぜ――客のほうもまた閉じた扉の向うでそうきいているように思われた――勤勉なKとしたことが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...誠実で勤勉な人柄が認められ...
火野葦平 「花と龍」
...勤勉な牛乳配達の車の音を耳にしながら...
牧野信一 「極夜の記」
...僕の祖父は至つて了見の小さい町役場の吏員であつたところ、不図僕は彼が自烈亭と号して狂歌などをよんでゐたのを憶ひ出し、あんなに慎ましやかな酒飲みであつたが、勤勉な役員で、普段でも山高しやつぽを被り、お目出度い/\といふのが口癖で、人と口論するためしもなく一日一日の平安無事ばかりを祝福して晩酌の長閑さに浸つてゐたかの人物でも、内心には矢張りぢれツ度い思ひがあつたのかと意外に思ふのであつた...
牧野信一 「自烈亭」
...この手は家庭を幸福にしていく、勤勉な手だ...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...極めて勤勉な倦むことを知らぬ役割をもって居るものですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...このロバはアルプスにかくれ住んだ詩人(名を堂(ママ)わすれてしまいましたホラ――どうも出ない〔約二字分空白〕の驢馬の詩からとったもの、ロバこそは天国での上座にいる、勤勉な驢馬は、という詩(ああ、フランシス・ジャム...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...または社会のより勤勉な部分に対する貸金に用いられている所の...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...彼らの消費の全価値を利潤と共に再生産すべき勤勉な者の雇傭と維持とのための...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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