...保吉はその日も勤め先から四時二十分着の上り列車に乗った...
芥川龍之介 「お時儀」
...ちょうど勤め先へ出かかった夫にこう熱心に話しかけた...
芥川龍之介 「たね子の憂鬱」
...勤め先で金を借りたものですから...
梅崎春生 「Sの背中」
...勤め先の方で見学すべき予定が与えられていて...
海野十三 「深夜の市長」
...そこへ行って尋ねて下さいな」「勤め先というと……?」「兄は動坂三郎という市会議員のところで働いているのです...
海野十三 「深夜の市長」
...私の勤め先の年長の友人の紹介で知合いになった間柄であったが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...彼の勤め先である安酒場――お銚子一本通しものつき十銭...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...きっと勤め先に出かけたに違いない...
田中英光 「野狐」
...彼女の勤め先は、西銀座の「うらら」という店である...
田中英光 「野狐」
...勤め先きから帰って来る男女の若い外人が...
徳田秋声 「仮装人物」
...学校でも勤め先でも...
徳田秋声 「縮図」
...そうして主人の勤め先の甲府へ参る途中でございますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...石田氏の勤め先きの農林省に大革命があり...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...そこで渡辺君の勤め先の新聞社の斡旋で結局池長さんが私の負債を払ってくれることになり...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...勤め先の事務所で名簿の整理をしながらも...
「朝の風」
...それぞれの勤め先で結婚と分娩とを公然の条件として認められているであろうか...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...その勤め先に仕事仕舞(じまい)から晩に出掛けていたらしく...
室生犀星 「生涯の垣根」
...また勤め先の左右田銀行にも出勤せず...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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