...之が開拓を勤むる勇猛の徒を貶す者は怯に非らずむば惰なり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ヘルメース或はヘルメーアス(ラテン名マーキュリイ)、アルゲープォンテース(アルゴスを殺す者)の別名あり、使者の役を勤む...
土井晩翠 「「イーリアス」例言」
...この一座の上に立って先達を勤むるということは特に破天荒というべきである...
中里介山 「法然行伝」
...先達を勤むることになって不足の云いようがないということは前にも後にも例のない程の圧倒的な人格の力といわねばならぬ...
中里介山 「法然行伝」
...七軒の公儀御用を勤むる御呉服所のうちの一軒で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おのおのその職分を勤むれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...政府の官職をも勤むるほどの才徳を備え...
福沢諭吉 「学問の独立」
...されば官吏が職を勤むるの労に酬いるには月給をもってし...
福沢諭吉 「学問の独立」
...おのおのその志すところの学を勤むべし...
福沢諭吉 「学校の説」
...麓主人役を勤む...
正岡子規 「墨汁一滴」
...ウィルキンソンが言った通り人に事(つか)えて種々有用な役を勤むる猴もなきにあらず...
南方熊楠 「十二支考」
...某(それがし)ヴィシュヌを念ずるに一心にして妻がいかにかの一儀を勤むるも顧みず「川霧に宇治の橋姫朝な/\浮きてや空に物思ふ頃」ほかにいいのがあるんだろうと...
南方熊楠 「十二支考」
...与力を勤むることゝなつてから本郷に住んだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...父政苗(まさたね)が幕府の勘定方を勤むるに至つた後の子である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その家来もまた知行高相応の軍役を勤むるためには...
柳田國男 「名字の話」
...向後十年間は相互に堪忍して公用の全きよう勤むべし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...われはわれの勤むるところを勤めて後の世に問わん)と...
吉川英治 「源頼朝」
...三宅氏の家はこの島の神官職を勤むる十数代にわたり...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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