...勤めるたって、どうしましょう……踊は立って歩行(ある)くことも出来ませんし、三味線は、それが姉さん、手を当てれば誰にだって、音のせぬ事はないけれど、弾いて聞かせとおっしゃるもの、どうして私唄えます...
泉鏡花 「歌行燈」
...この三点は、教正の方にてその従来経歴ある学校の卒業証、勤惰表、履歴書、その他臨時の試験等によりて審定して、その可なるものはまず試補に命じ、つぎに訓導に命ずるなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...僕はしんがりを勤めた...
梅崎春生 「八ガ岳に追いかえされる」
...十幾年とか二十幾年とか監獄に勤めて地方での徳望家だといううわさだった...
大杉栄 「続獄中記」
...この藩からどのやうな勤皇家が出たか...
太宰治 「津軽」
...ヴェステルバーゲン税関へお勤めになれば...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...勤め口をさがしてちょうだいよ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...勤續實に二十有二年...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...「そんなこって善く年季が勤まったと思うね」「莫迦(ばか)いえ」小野田は性(しょう)がついて来ると...
徳田秋声 「あらくれ」
...勤勉な正直な苦しめる群集の間に伝播(でんぱ)していったのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一度は妻におぶさって大学へ出勤したこともあった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...稀に見る勤勉家だ...
牧野信一 「風媒結婚」
...御堂(みどう)の仏勤めにも没頭することができて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...以前から仏勤めをなさいますひまひまに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...勤めだしたはじめのころ...
山本周五郎 「青べか物語」
...十日めに納戸方へ転勤になり...
山本周五郎 「思い違い物語」
...白昼の白張提灯(しらはりぢょうちん)行列父は勤王子は佐幕お菊の良人思いな声は...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...及び労働によって与えられた勤労を包含せしめているが...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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