...この二人の勢力家だけは...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...何といふ理由(わけ)もなしに新しい人を望む様になつた一部の勢力家...
石川啄木 「菊池君」
...表面にはたたないが隠れたる勢力家の一人だの...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「恐怖の幻兵団員」
...助役らしい鬚(ひげ)の生(は)えた中年者と土地の勢力家らしい肥った百姓とがしきりに何か笑いながら話していたが...
田山花袋 「田舎教師」
...それは体格のいい勢力家(せいりょくか)がよくやるし...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...ある一人の勢力家に向かって『あなたの奥さんはずいぶんくすぐったがりの御婦人ですな』と言ったのです...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼等は已むを得ずして當局者以外の勢力家に協議を求むることありといふ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...勢力家の意のままになっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...母方は土着の勢力家であるし...
中里介山 「法然行伝」
...勢力家の頭目を義兄にもったため...
中村地平 「霧の蕃社」
...タダオノウカンはその土地の長老であり、勢力家である...
中村地平 「霧の蕃社」
...奥羽きつての勢力家で...
長與善郎 「青銅の基督」
...その遠縁(とほえん)にあたる高木(たかぎ)といふ勢力家であつたので...
夏目漱石 「それから」
...いくら先方が勢力家でも...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それも偽らぬ心であったと同時に、追々と界隈(かいわい)の人気や、勢力家の好悪、その人たちの考えなども伝えられ、うっかり税庫の棟梁をひき受けた自分のうかつさをくやむ気持も真実であった...
本庄陸男 「石狩川」
...近ごろ英国高名の勢力家で...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...播州(ばんしゅう)の一勢力家の下風にある一被官(ひかん)の子にすぎないが...
吉川英治 「新書太閤記」
...大坂方の勢力家じゃなし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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