...勢いよくそこを飛び越えようとした...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...勢いよく野村の卓子(テエブル)の前へ行って...
芥川龍之介 「路上」
...寺々のかねが勢いよく鳴りはじめました...
有島武郎 「かたわ者」
...海老は弾き豆のように勢いよく飛出すが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...鷲が巣をくっているような大樹になるとその樹全体は勢いよく茂っているにしてもある枝だけは鳥糞をかぶって枯枝になっているというような場合はよくあることでありましょう...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...ぼくは勢いよく腕(うで)を振り上げようとすると...
田中英光 「オリンポスの果実」
...その行く手の空には一団の綿雲が隆々と勢いよく盛り上がっている...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...どういうわけか略奪を免れて勢いよく繁殖する...
寺田寅彦 「路傍の草」
...男を勢いよく発射させる者は女だ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...勢いよく弁じ立てるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに反して少女のほうは――彼の娘に違いあるまい――腰かけた身を興ありげに勢いよく乗り出して...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...馬車はさらに勢いよく駆けた...
水野葉舟 「遠野へ」
...勢いよく角家(かど)の「貸家老舗(しにせ)案内社」と染抜いた暖簾(のれん)を潜った...
山下利三郎 「誘拐者」
...勢いよく大理石槽の湯の中へ飛び込んだ...
夢野久作 「鉄鎚」
...――とたんに、勢いよく、足を前にして辷(すべ)ッた...
吉川英治 「大岡越前」
...二度勢いよく転んだが...
吉川英治 「剣難女難」
...庄次郎の頭を掠(かす)めて一つの脇差は柱のこばへずしんと勢いよく斬りこんでいた...
吉川英治 「松のや露八」
...もちろん馬は勢いよく前へのめり込み...
吉川英治 「源頼朝」
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