...昨年七八月頃までは増税せず募債せずと宣言し居りしを今になつて増税案を提出したるは不信義なりとの決議案の骨子に對し今や内外の經濟共通となれる時代に際しては世界經濟市場の景況を基本として財政の計畫も亦之に準ぜざるべからざるを以て到底一二年の未來をも豫想する能はず畢竟増税を非とするは道理なきものなりと撃卓勵聲して降壇したる態度は意氣甚だ軒昂...
石川啄木 「雲間寸觀」
...直ちに徴募(ちょうぼ)し...
海野十三 「諜報中継局」
...ついで哀切にひびき募る声調で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...文学公論の懸賞に応募するんだそうだ...
太宰治 「正義と微笑」
...またぞっと寂しさが募る...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...メガフォン入りの男学生の出征兵士や軍馬のための募金が流行したが...
寺田寅彦 「千人針」
...一層憤りが募って来た...
徳田秋声 「仮装人物」
...反感が募ってきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さう云(い)ふ小家(こいへ)の曲(まが)り角(かど)の汚(よご)れた板目(はめ)には売薬(ばいやく)と易占(うらなひ)の広告に交(まじ)つて至る処(ところ)女工募集(ぢよこうぼしふ)の貼紙(はりがみ)が目についた...
永井荷風 「すみだ川」
...四国かドコかの山中から現われた一人の応募者があったそうです...
中里介山 「大菩薩峠」
...秋(あき)の頃(ころ)から土方(どかた)が勸誘(くわんいう)に來(き)て大分(だいぶ)甘(うま)い噺(はなし)をされたので此(こ)の近村(きんそん)からも五六人(にん)募集(ぼしふ)に應(おう)じた...
長塚節 「土」
...脚本募集をしようと決定...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一度び船がスエズに入港してカイロ行の団体を募集したときから...
横光利一 「旅愁」
...募(つの)りに応じて...
吉川英治 「三国志」
...今ここで光秀にそんなものは書かせたくないと思い募(つの)った...
吉川英治 「新書太閤記」
...雨はいよいよ降り募(つの)るばかり……...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...以前にまさる味方を募(つの)って...
吉川英治 「平の将門」
...父の大酒いよいよ募り...
吉川英治 「年譜」
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