...彼は勝手放題に振る舞っている...
...あの子は勝手放題で困ります...
...この国では勝手放題は許されません...
...彼女は勝手放題な性格だ...
...勝手放題に遊びに来てね!...
...そんな勝手放題なまねをされるのを葉子は見向きもしないで黙っていた...
有島武郎 「或る女」
...船は波の動揺のまにまに勝手放題に荒れ狂った...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...勝手放題な仕向けを子供の世界に對して投げつける...
有島武郎 「子供の世界」
...勝手放題に呶鳴り散らして...
石川啄木 「赤痢」
...勝手放題に振舞っていた強がり屋の安吉が...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...ひとりで、ホテルの裏にでると、ダンス場があって、ちょうどヒリッピン人の会合があり、彼等(かれら)が、勝手放題に、淫(みだ)らな踊り方をしたり、または木蔭(こかげ)で抱擁(ほうよう)し合っているのをみると、急に淋(さび)しく、あなたが欲(ほ)しくてたまらなくなるのでした...
田中英光 「オリンポスの果実」
...中央アジアではまだ自然が人間などの存在を無視して勝手放題にあばれ回っている...
寺田寅彦 「ロプ・ノールその他」
...勝手放題なものである...
豊島与志雄 「私の信条」
...一体どんな人間でも勝手放題に相手のものに(時にはまた一時に大勢の人に)催眠術をかけて...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...男女映画俳優の写真が横縦勝手放題にピンで留めてある...
永井荷風 「勲章」
...勝手放題をしているではないか...
中島敦 「光と風と夢」
...もちろんかくいったからとて何事につけても無遠慮(ぶえんりょ)に勝手放題に傍若無人(ぼうじゃくぶじん)に行えというにあらぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...この一団を勝手放題に利用していた...
蜷川新 「天皇」
...桟敷にはたちまち勝手放題な罵声やら嘲笑が氾濫して蜂の巣を突き壊したような大騒ぎになった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...あとは、泳ぐ者、魚を釣る者、干潟で、マテやアサリ貝を取る者、酒をのむ者、寝ころぶ者、など勝手放題、ゆるやかな波がよせてはかえす島の海岸で、時間をすごした...
火野葦平 「花と龍」
...何処(どこ)の海辺へでも勝手放題に...
柳田国男 「海上の道」
...勝手放題なる各自の解釈を支持せんとする者の多いことは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...勝手放題な真似(まね)をしたあげくだから...
吉川英治 「親鸞」
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