例文・使い方一覧でみる「勝手に」の意味

...勝手にそこらの本を取出して見てもかまわないよ... 勝手にそこらの本を取出して見てもかまわないよの読み方
薄田泣菫「艸木虫魚」

...御勝手になさいませ... 御勝手になさいませの読み方
太宰治「古典風」

...ええ、勝手にしろ... ええ、勝手にしろの読み方
ドストエーフスキイ神西清訳「永遠の夫」

...大空を勝手に行くことの自由をゆるされないのが人生である... 大空を勝手に行くことの自由をゆるされないのが人生であるの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...どうでも勝手にしやがれという気分になれないからさ」津田はてんから相手を見縊（みくび）っていた...
夏目漱石「明暗」

...「とにかく、お勘坊の部屋と、埃溜（ごみため）を明るいうちに、もう一度見せて下さい」平次はお徳に案内させて、お勝手に入ると、薄暗い三畳、――お勘坊の寝間を見せて貰いました... 「とにかく、お勘坊の部屋と、埃溜を明るいうちに、もう一度見せて下さい」平次はお徳に案内させて、お勝手に入ると、薄暗い三畳、――お勘坊の寝間を見せて貰いましたの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...お勝手に居る人達に顔を見られずに... お勝手に居る人達に顔を見られずにの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...――お勝手にはお内儀と下女... ――お勝手にはお内儀と下女の読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...今度だけは目こぼししてやる」「勝手にしやがれ... 今度だけは目こぼししてやる」「勝手にしやがれの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...主人直記は勝手に屋敷の中を調べるやうに... 主人直記は勝手に屋敷の中を調べるやうにの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...コルビンスキーが無感動な顔つきで中央執行委員会の宣告書（コルビンスキーとゴロショゥキンとが勝手に作成したもの）を取りだすと... コルビンスキーが無感動な顔つきで中央執行委員会の宣告書を取りだすとの読み方
久生十蘭「淪落の皇女の覚書」

...さうなれば俺だつて勝手にすらア... さうなれば俺だつて勝手にすらアの読み方
牧野信一「妄想患者」

...あまり勝手に外で... あまり勝手に外での読み方
槇村浩「野兎の歌」

...それをしかし勝手にしろと打ち捨てて立ち去つてしまうわけにも行かない――私はすこし腹が立つて來ていた...
三好十郎「肌の匂い」

...君の勝手にし給え... 君の勝手にし給えの読み方
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳「ファウスト」

...若者どもが勝手に服装や挙動や舞踏や稽古や歌謡をあれこれと変えるのを放任しておくことくらい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

...三次「勝手に泣きゃがれ！」と... 三次「勝手に泣きゃがれ！」との読み方
山中貞雄「恋と十手と巾着切」

...妙に皿だけが不思議な速度でひとり勝手に延び上った... 妙に皿だけが不思議な速度でひとり勝手に延び上ったの読み方
横光利一「旅愁」