...自分勝手な欲を棄て去ったときなのである...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...好き勝手な形をつくることが出来ると語った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...自分は好きなところで勝手な遊びに耽っていた...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...勝手なふしをつけて繰りかへし繰りかへし口ずさみながら...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...之(これ)は非常に自分勝手な...
太宰治 「ろまん燈籠」
...勝手な想像をするより外はなかったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...言う人のつもりでは月や太陽を勝手なある距離に引き寄せて考えているのだが...
寺田寅彦 「自由画稿」
...蒸し暑い夕風の縁側で父を相手に宣教師のようなあつかましさをもって「新俳句」の勝手なページをあけては朗読の押し売りをしたが...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...不勝手なる族(ともがら)片づき候に金銀の用意これなく自然と時節を送り候ときは男女の道おのずから正しからざることに至り候...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...一体芸術家なんてものは、得手勝手な、不道徳な、享楽的なものだと、私は思っていたのですが、その時、小野君の激しい一図な気性にふれて、私は眼をみはりました...
豊島与志雄 「肉体」
...近頃自我とか自覚とか唱えていくら自分の勝手な真似をしても構わないという符徴(ふちょう)に使うようですが...
夏目漱石 「私の個人主義」
...隨分得手勝手な譯で...
宮原晃一郎 「イプセンの日本語譯」
...日にまし勝手な事をする...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...勝手な想像をめぐらせた一人の青年の存在など...
山川方夫 「昼の花火」
...勝手なお惚気(のろけ)を聞かしたりしちゃ申訳(もうしわけ)御座んせんが...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...勝手なほうへさっさつとして飛んでいく...
吉川英治 「神州天馬侠」
...それがしばかり勝手なことを喋舌(しゃべ)ったが……どうじゃな武蔵殿...
吉川英治 「宮本武蔵」
...姉のお里も、嫁ぐ先が心に染まないで、身を投げたのでございますし、私も、嫁ぐとすぐに良人(おっと)に死なれて」もう、美人薄命が真に近いように、美人は多淫(たいん)であるという言葉がほんとなら、お里も、その一人だったし、このお八重も、そうではないかと、一角は、肩をならべて歩くうちに、勝手な異性観を、描いていた...
吉川英治 「無宿人国記」
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