...この最大の罪のもつ神秘と危険と勝利感にくらべることはできない...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...その勝利感に浮かされて...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...満六歳の男の子を勝利感に酔(よ)わせた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...お福の殺されるのを知らずに居たらう」錦太郎は勝利感に陶醉(たうすゐ)して亢然(かうぜん)となりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お福の殺されるのを知らずにいたろう」錦太郎は勝利感に陶酔して亢然(こうぜん)となりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次の顔に動く勝利感を見て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次の顏に動く勝利感を見て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...安心するが宜い」喜三郎の勝利感は天井知らずに鼓舞(こぶ)されます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眼には勝利感などはまったく浮かんでいなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...思ひ上つた勝利感...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...快く勝利感に支配されているのだろう...
正岡容 「寄席」
...勝利感というものを純絵画的に表現するということは一通りではありません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...悽愴たる罪悪感……残忍な勝利感や...
夢野久作 「探偵小説の正体」
...虫ケラを見付けると、何の意味もなしに追い廻してみるのは、動くものを見れば、何でも追いかけてみるという狩猟時代の心理の遺跡を、虫ケラの暗示によって刺戟誘発されたもので、そうして捕え得た虫ケラの手足を(も)ぎ取り、羽翼を奪い、腹を裂き、火に焙(あぶ)りなぞして、喜び戯(たわむ)れるのは、そうした方法に依って獲物や、俘虜を処分し、飜弄し、侮辱して、勝利感、優越感を徹底的に満足させようとした古代民族の残忍性の記憶を、そのままに再現しているものに外ならないのである...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...又は斃(たお)し得たる際の満悦と勝利感の高潮によって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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