...思想的材料的の歌は要素をもって勝ると云えるのである...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...勝ることはあるまいといふ氣がした...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...霊魂を有する人類には事業に勝る事業あるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...この訳のわからない異様な生物を発見した愕(おどろ)きに勝る愕きは...
海野十三 「地球盗難」
...勿論(もちろん)文学美術その他何でも世界に勝るに於て不可なる事は無いが...
大隈重信 「青年の新活動方面」
...兄弟にのみ挨拶すとも何の勝ることかある...
太宰治 「HUMAN LOST」
...わがイギリスの無作法な態度に勝る上品な外国人だと弁じ立てようと務めた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...東京の人にして東京を去り覊旅(きりよ)却て家園に勝る樂しみを覺ゆるとは...
永井荷風 「十年振」
...今にして無心の有心(うしん)に勝るの神髄を知り得たり...
中里介山 「大菩薩峠」
...抽象的な推論や経験に起因する信条に勝るということを...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...勝るもの色々あるだらうが例へば恋などは第一だと思ふも我といふ句が隠れてゐるわけである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...一八七四年産に勝るシャンパンをアル中に飲ませれば立ち上がれない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...愛がすべてに勝る...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...こんな手紙に幾倍も勝る小生...
牧野信一 「女優」
...しかしこの歌を後世の俗気紛々たる歌に比ぶれば勝ること万々に候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...文學としてもニイチェの『ツァラツゥストラ』に勝るとも劣らぬものであります...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...もと木に勝るうら木なしだ...
吉川英治 「三国志」
...十歳を出たばかりの範宴にすら勝る法師やある...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??