...世に勝つの力、地を征服する力はやはり信仰であります...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...敵に打ち勝つためには恐怖政治しかないといふことであつたら...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...さりとて勝つ為には必死の努力が要るし...
太宰治 「正義と微笑」
...どちらが勝つか……」「よし...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...戦いに勝つというほどばかげたことはない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...負けて勝つ心を知れや首引(くびひ)きのかちたる人の仆(たふ)るゝを見よジャンケンで勝負を決するのも同様である...
新渡戸稲造 「自警録」
...あの人が博奕(ばくち)に勝つた金ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日本が勝つつて信じこんでた人もないでせう? いゝ人だつたわね...
林芙美子 「浮雲」
...どうしてまともでない公爵の勝つわけがあるものか...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...古里の蓬の香など匂ひ来よ松立つ街の青き夕ぐれ正月の街は松が立つてゐて外に色がない為何となく青味が勝つて見える...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...あなたは勝負に勝つでしょう...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...一般に一切の障害に打勝つほど強力な人口増加の原因たるものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...覚悟するがいいぞ」「ま」と、雪之丞は、女のように、紅唇の間から、白い前歯をチラリとさせて、「なるほど、生れぞくないと、おっしゃるとおり、男ながら、女のように装(よそお)うている、役者風情のわたくしに、立派な剣者のあなたがお負けなされては、他の聴えもいかが、お腹立ちも尤(もっと)もながら、勝つものは、いつも勝ち、負けるものは、いつも敗れるが、術の道――生けて、立たせぬと仰せられても、立つ、立たぬは、わたくしの自由と思いますが――」「おのれ、いわせて置けば!」さすがに、刀に手はかけなかったが、掴み直した、南蛮鉄の鉄扇、一尺五寸もあるのを、振り上げさまに、「えい!」と打ち込んで来る...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...同意を得ずに男性の力で勝つことは本意でないとはばかって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...互角の腕なら勝つという確信をもつ者に分(ぶ)がある...
山本周五郎 「花も刀も」
...堂宇其他の結構も大安寺に勝つてゐるが...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...蛾次郎勝つか? 竹童勝つか...
吉川英治 「神州天馬侠」
...三本勝負でうち二本無二斎勝つ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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