...私は又詩にも勝った表現の楔子(けっし)を音楽に於て見出そうとするものだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...全部緑の勝ったカーキー色をしていて...
石川欣一 「比島投降記」
...非常に理性の勝った人で全く智的の人の様に受け取られた様だ...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...ディスカッションに勝った...
海野十三 「海底都市」
...明智は賊との戦いに勝つには勝ったけれど...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...二十面相に勝ったなんて...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...どちらが勝ったのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...でお前さんの仲間が勝ったんだと思うねえ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...そして勝ったものはばかと...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...もしこんなていたらくで日本が勝ったら...
太宰治 「十五年間」
...勝ったと云うわけのものでない...
田中貢太郎 「春心」
...運命の圧力のために理性の勝った女からだんだん愚かな老人に変ってゆく母親のマルガレエテの事を思い出した...
堀辰雄 「晩夏」
...碁は右が勝った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼は戦いに勝ったであろうものを...
夢野久作 「近世快人伝」
...もし勝ったとしても...
横光利一 「微笑」
...今にあの賭けで勝った金をマルグリットに投げつけるのだと思う予想が矢代のいら立たしさを慰めてくれるのだった...
横光利一 「旅愁」
...勝ったとか思うていると大間違いだぞ...
吉川英治 「親鸞」
...――打ち合ではそちが勝ったそうだが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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