...動(やや)もすればはやり勝ちな...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...――即ち彼のジヤアナリズムの勝ち誇ることも確信してゐた...
芥川龍之介 「続西方の人」
...その日になると吾れ勝ちに会場に押しかけて来た...
薄田泣菫 「茶話」
...銀行が勝ちました...
谷譲次 「踊る地平線」
...ホームズの勝ち誇った表情...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...科学に於けるセンスと文学乃至芸術に於けるセンスとが全くヘテロジェニアスなものだと信じられ勝ちだからである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...隣室の会話はなお途切れ勝ちに続いていた...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...私は気が勝ちすぎているからだめだそうです...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...近習等は我勝ちに答案を提出した...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...聲の大きい方が喧嘩は勝ちだといふが...
成澤玲川 「ラヂオ閑話」
...武家育ちの張子細工(はりございく)のような娘に負けようとは思いません」「…………」「私は勝ちました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...勝ち誇った彼の戦車の後を追って駈けだしてゆく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...鋸山にさしかかると彼の脚どりは稍々ともすると後れ勝ちで...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...我々の勝ち負けに金を賭け...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...われ勝ちに挨拶するのを聞きながら...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...その赤松勢のほうが勝ち色で...
吉川英治 「私本太平記」
...「くずれ立ったぞ」勝ちほこる声が...
吉川英治 「新書太閤記」
...これこそ勝ち難き競争者である...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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