...大抵のお宿銭ぐらい頂戴をいたします勘定でござりますから...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...少なくともその十倍近くにはなる勘定であった...
江戸川乱歩 「影男」
...芥川の伯母さんの勘定では...
小穴隆一 「二つの繪」
...」しかし、私の勘定では、十三であった...
太宰治 「女神」
...諸雑費を差引いても少からぬ売り上げが這入(はい)る勘定であることを知っているので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...すなわち約七十七パーセントは雨か雪が降る勘定である...
寺田寅彦 「伊吹山の句について」
...しかし天下の歯がみんなむし歯になったらこんな言葉はもういらなくなる勘定であろう...
寺田寅彦 「自由画稿」
...そのような凝縮核の数が分る勘定である...
寺田寅彦 「塵埃と光」
...それだけ国民全体の負担は増す勘定である...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...もしこれを集めて一塊とすればザット一丈四方に高さ九尺くらいになる勘定である...
寺田寅彦 「話の種」
...亜米利加では一分(いちぶ)二朱(にしゅ)もする勘定で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...見えなくても損はないといふ勘定である...
北條民雄 「重病室日誌」
...己は利足(りそく)の勘定でもする...
森鴎外 「雁」
...」「學資を少し出して貰つたの、澤山出して貰つたのと、そんな勘定で、親の恩に輕重を附けることは出來ない...
森鴎外 「半日」
...ではこれがお勘定ですと云って...
山本周五郎 「七日七夜」
...だから始めのうちはできるだけ勘定で飲んだもんだが...
山本周五郎 「陽気な客」
...その蔵元屋の別土蔵の二階の金勘定が真実の金勘定でない...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...損得勘定で、五百の生命を見ごろしに敵の中へ捨てた...
吉川英治 「三国志」
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