...大抵のお宿銭ぐらい頂戴をいたします勘定でござりますから...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...徳利などはいちいちだれかが支えていなければ塀の下に落ちてこわれてしまう勘定である...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...毎日々々夜が明けると十三円余りずつの損耗になる勘定で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...なお種属を維持するに足りるだけの子が生存し得ることはプロバビリテーの勘定で初めからすでに見込みがついているから...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...諸雑費を差引いても少からぬ売り上げが這入(はい)る勘定であることを知っているので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...使ったもののやっと三割だけが役に立つ勘定である...
寺田寅彦 「映画芸術」
...博士及第者の数は二倍になるのは明白な勘定であろう...
寺田寅彦 「学位について」
...そうだとすると逆に災難をなくすればなくするほど人間の頭の働きは平均して鈍いほうに移って行く勘定である...
寺田寅彦 「災難雑考」
...この「おもしろいな」が数千年の間にわれらの祖先が受けて来た試練の総勘定であるかもしれない...
寺田寅彦 「時事雑感」
...もし代々娘のほうが母親よりも身長が一割高くなると仮定すると七八代で二倍になる勘定である...
寺田寅彦 「自由画稿」
...中央公論)六 干支の効用去年が「甲戌(きのえいぬ)」すなわち「木(き)の兄(え)の犬(いぬ)の年」であったからことしは「乙亥(きのとい)」で「木(き)の弟(と)の猪(い)の年」になる勘定である...
寺田寅彦 「自由画稿」
...冬はまさにその反対に屋内の湿気は外へ根こそぎ絞り取られる勘定である...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...虎(とら)の子の勘定でもして楽しんでいるような人にはこの書はなんにもならない...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...虫のよい勘定であったが...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...どういう勘定で、今回はその金額が出たのか存じませんですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...時間通りに来れば六時に汽車が着く勘定ですから僕はソロソロ上野の停車場(すてーしょん)まで出迎いに行って参ります...
村井弦斎 「食道楽」
...その蔵元屋の別土蔵の二階の金勘定が真実の金勘定でない...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...損得勘定で、五百の生命を見ごろしに敵の中へ捨てた...
吉川英治 「三国志」
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