...大抵のお宿銭ぐらい頂戴をいたします勘定でござりますから...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...徳利などはいちいちだれかが支えていなければ塀の下に落ちてこわれてしまう勘定である...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...邪魔が払えた勘定でもあるので...
江見水蔭 「備前天一坊」
...四代目には八倍になる勘定であるが...
丘浅次郎 「進化論と衛生」
...彼女なら自分の管理しているどの勘定ででも自分の気のつかない間違いを滅多にやることはあるまいと誰でもが予言出来そうな...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...使ったもののやっと三割だけが役に立つ勘定である...
寺田寅彦 「映画芸術」
...博士及第者の数は二倍になるのは明白な勘定であろう...
寺田寅彦 「学位について」
...この「おもしろいな」が数千年の間にわれらの祖先が受けて来た試練の総勘定であるかもしれない...
寺田寅彦 「時事雑感」
...もし代々娘のほうが母親よりも身長が一割高くなると仮定すると七八代で二倍になる勘定である...
寺田寅彦 「自由画稿」
...しかし天下の歯がみんなむし歯になったらこんな言葉はもういらなくなる勘定であろう...
寺田寅彦 「自由画稿」
...大きさのわかった物の距離のおおよその見当だけは目の子勘定ですぐにつけられる...
寺田寅彦 「自由画稿」
...統計的に云えば思い立ってから平均十六週すなわち約四ヶ月待たなければならなかったとしても大して不思議はない勘定である...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...虎(とら)の子の勘定でもして楽しんでいるような人にはこの書はなんにもならない...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...小柄なおひろはもう三十ぐらいになっている勘定であった...
徳田秋声 「挿話」
...その勘定で行きますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...此方(こっち)の手紙が昨日(きのう)向うへ着く勘定ですから今夜か明日は返事がありましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...ではこれがお勘定ですと云って...
山本周五郎 「七日七夜」
...勘定で飲めるところは勘定で飲んだが...
山本周五郎 「陽気な客」
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