...邪魔が払えた勘定でもあるので...
江見水蔭 「備前天一坊」
...すなわち五体で一両三分二朱(今日(こんにち)勘定で一円八十七銭五厘)ということに相談が纏まりました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...使ったもののやっと三割だけが役に立つ勘定である...
寺田寅彦 「映画芸術」
...博士及第者の数は二倍になるのは明白な勘定であろう...
寺田寅彦 「学位について」
...これはきわめて大ざっぱな目の子勘定ではあるが...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...そうだとすると逆に災難をなくすればなくするほど人間の頭の働きは平均して鈍いほうに移って行く勘定である...
寺田寅彦 「災難雑考」
...それでもまだやはり朝東京を出て夕方熱海へ着く勘定であったように思う...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...虎(とら)の子の勘定でもして楽しんでいるような人にはこの書はなんにもならない...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...十六歳と三カ月になる勘定です...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...總勘定ですと?」ヴェリチャーニノフはひどく愕いた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...というのが彼の生活の総勘定であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...また一人おとなしく銭勘定でもはじめたのかな――それにしても変だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...一度に総勘定でもするように頭に浮かんで来た...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...せめて口だけでは景気好く零を二つ加へた勘定で話し合はうではないか――と...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...己は利足(りそく)の勘定でもする...
森鴎外 「雁」
...まったく勘定できないほど細かくなって分れ散る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それで電車賃が余るか余らないかという十年前の勘定でさえ...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...損得勘定で、五百の生命を見ごろしに敵の中へ捨てた...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索