...集る視線に動ずる色もなく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...愚老はかくても聊(いさゝ)か動ずる気色もなく死せるが如くにて候ひしかば...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...動ずる必要はない...
田山録弥 「新しい生」
...与八は更に動ずるの色なく...
中里介山 「大菩薩峠」
...或いは動ずるほどの感覚を持っていない男ですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...いくら秋の日がかんかんしても動ずる気色(けしき)はさらにない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「――」家光は動ずる風もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「…………」家光は動ずる風もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小さなことに見苦しく動ずるなと教えられている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...一向に動ずる気色がないばかりか...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ソバケーヴィッチは少しも動ずるところなく答えた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...現地においてはすこしも動ずるところはなかったのである...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...動ずる必要はないわけである...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...石など水の上に投げたのに鴎は一向に動ずる氣色もなく...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...石など水の上に投げたのに鴎は一向に動ずる気色もなく...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...ただ泰然として動ずる色なく自己を持しただけだとは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...暇を申しわたしたがよい」動ずる色もない老母である...
吉川英治 「新書太閤記」
...一向それによって動ずる容子もなく...
吉川英治 「松のや露八」
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