...對立するものと共に自ら動くことでなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...そして網にかゝつた大事なものが、動くので、居室(いま)にゐるじよらうぐもは其処に続いてゐる糸の揺れで、注意される...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...そいつは飛行機のとびだす方向と逆に動くとかいいましたね」「そのとおりです」「いやそれがインチキだというのです...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...足を踏みしめて立とうとする時に全身がゆらゆら揺れ動くのもこれと似たところがある...
寺田寅彦 「笑い」
...夜通しでもそこを動くまいと...
豊島与志雄 「お月様の唄」
...短く刈りこまれてる口髭が社交的に動くのである...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...動くというよりは寧(むし)ろ...
中里介山 「大菩薩峠」
...然し白帆は帆の力で動くのでなくて入江の一方が僅かに傾きかけたので水が平均を保たうとしてこけて行く...
長塚節 「白甜瓜」
...緑の髪がまた動く...
夏目漱石 「虞美人草」
...毒虫の触覚のように動くと...
野村胡堂 「禁断の死針」
...「俺が合図するまで動くな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...じっと動かない灯と絶えず揺れ動く暖炉の焔かげとが写り...
宮本百合子 「結婚問題に就て考慮する迄」
...しかし動くものは絶え間なくその動きをつづけていて止まなかった...
室生犀星 「香爐を盗む」
...動くことができません...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...考えぬいた者は何によって動くか...
横光利一 「欧洲紀行」
...ここを動くことができねえんです」「じゃ何しろ...
吉川英治 「江戸三国志」
...たとい敵が眼に映るところまで来てもかならず動くな」かくて...
吉川英治 「三国志」
...あふ向けになつたまゝ置かれてゐるので彼は動く事は出來なかつた...
若山牧水 「鴉と正覺坊」
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