...それこそ腕(うで)も動かせないくらい...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「のろまのハンス」
...七十越したお婆さんが体もろくに動かせない位痛み疲れてゐながら食べるものは二人前だと聞いて驚く...
伊藤野枝 「日記より」
...寢床に横になったまま手もろくに動かせない始末だった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...外国種の薬草三千種を植えたという事蹟は動かせないことだし...
中里介山 「大菩薩峠」
...平均としては十分牽き得る程度の荷重でも動かせないことになる...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...どうしても手足の動かせない場合がありましょう...
夏目漱石 「こころ」
...とても容易な事では動かせないという感じを私に与えたのです...
夏目漱石 「こころ」
...動かせない中老どころだ...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...特殊会社のほかは五百万円以上の会社の社長級からでなくては動かせないことになったという噂だから...
宮本百合子 「新しい美をつくる心」
...すなおにスンなりとその手に抱かれた――抱かれる事の出来たのは動かせない幸福な事である...
宮本百合子 「悲しめる心」
...どこをどうにも動かせないため...
三好十郎 「冒した者」
...暫くは動かせないので...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「――そうなるともう動かせない...
山本周五郎 「さぶ」
...その溝の十文字の処で選手を闘わせてみると案の定俺の白いヤツが黒い奴を押し倒おして動かせない...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...動かせないとなると...
吉川英治 「新書太閤記」
...後へも前へも動かせないような群集だった...
吉川英治 「親鸞」
...親鸞がすでに稲田の草庵に帰り着いているという事実はもう動かせない...
吉川英治 「親鸞」
...軽々しく動かせない原因だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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