...それこそ腕(うで)も動かせないくらい...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「のろまのハンス」
...手も足も動かせない生活じゃ...
伊藤左千夫 「水籠」
...七十越したお婆さんが体もろくに動かせない位痛み疲れてゐながら食べるものは二人前だと聞いて驚く...
伊藤野枝 「日記より」
...動かせないようなものがあったり...
上村松園 「余齢初旅」
...何故ならば一度配列したら容易に動かせない本とカードの構造は...
中井正一 「図書館協会六十周年に寄せて」
...南条が知っていながらしらを切るのだろうと認定をしていることは動かせないのであり...
中里介山 「大菩薩峠」
...搦手(からめて)からジリジリと待遇をもって自分を動かせないようにして手許へ引きつけて置きたいとの了見がよくわかっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...今晩このところから道庵先生をテコでも動かせないことにしたところの理由が...
中里介山 「大菩薩峠」
...強い動かせないやうな一種の力が籠つてゐたやうに見える...
長塚節 「知己の第一人」
...世界は動かせない...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...平均としては十分牽き得る程度の荷重でも動かせないことになる...
中谷宇吉郎 「雪」
...然し大なる世の中はかゝる小天地に寐ころんで居る樣では到底動かせない...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...こんな恐ろしく重いものはとうてい動かせないということがすぐにわかった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...何かの試験で腕が膨れて痛くて動かせないと云っていたのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「――そうなるともう動かせない...
山本周五郎 「さぶ」
...左の半身が殆んど動かせないし...
山本周五郎 「柳橋物語」
...その溝の十文字の処で選手を闘わせてみると案の定俺の白いヤツが黒い奴を押し倒おして動かせない...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...しかし浄土の幸福が現世の享楽の理想化に過ぎないという点は動かせない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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