...かくのごとき休止の状態に陥ることいよいよ深くいよいよ動かすべからずなった時...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...「今や支那分割の勢既に成りて復(また)動かすべからず...
中島敦 「斗南先生」
...惰性その物も牢(ろう)として動かすべからず抜くべからざる傾向を生ずるにきまっている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...一厘も動かすべからずとして...
夏目漱石 「創作家の態度」
...にわかにこれを動かすべからず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...自主独立の輿論はこれを動かすべからず...
福沢諭吉 「徳育如何」
...いつも形勢が既に定(さだま)って動かすべからずなって...
二葉亭四迷 「平凡」
...芭蕉は終(つい)に「下京や」の五文字動かすべからずといひしとぞ...
正岡子規 「俳諧大要」
...何ごとを見るも心を動かすべからず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もっとも、ひろい武士層の動揺を察して、旧領安堵(あんど)、新恩の所領、動かすべからず、などと既得権への保障も同時にうたっていたが、どう言いまわしても、思いきった重税の断であるに変りはなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...みだりに兵を動かすべからず――と厳命されているので...
吉川英治 「新書太閤記」
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