...一種のリズムの中に揺り動かされるようになって行った...
有島武郎 「或る女」
...一つの渦動に巻き動かされるということはない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...浮薄(ふはく)な名誉心(めいよしん)などに動かされる質(たち)ではないけれど...
伊藤左千夫 「廃める」
...号令とラッパで自由に動かされるわれわれ兵卒は...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...けれど清三の心はもうそれがために動かされるほどその影がこくうつっておらなかった...
田山花袋 「田舎教師」
...個人は社会に従属するもの社会によって動かされるものであるという考が生ずる...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...さうするやうに動かされるといふところに存するからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...私が一方の側にも他方の側にも動かされることができるといふことは必要でなく...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...また頭を動かすことなしにある程度までは自由に左右上下に動かされる...
寺田寅彦 「耳と目」
...父が神の恵みに心動かされるようにと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これほどあの女に動かされるのは不審であった...
夏目漱石 「行人」
...それに動かされる事がまた僕の本望かも知れません」小林の筋の運び方は...
夏目漱石 「明暗」
...我々の自己が外から動かされるという如き主客の対立...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...彼の前で彼女の着物は微風に動かされることさえもなかった...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...お前たちすらも動かじと思うその場所から動かされる日が近いのを知っているか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...是も私たちの読むたびに心を動かされる連句に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...」ずけずけと久慈の云うのに千鶴子はもう心を動かされることもなく眼を細めたきり黙っていた...
横光利一 「旅愁」
...ただ作者の企画によって動かされるに過ぎぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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