...自害をする勇気のない私は...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...勇気のないもんがこない目に会うて」と...
岩野泡鳴 「戦話」
...世人の評には屈しないといふ勇気のないよりおこるんですが...
田澤稲舟 「五大堂」
...それをしかりつけるだけの勇気のない私は...
寺田寅彦 「案内者」
...即ち実在論(それには無限に様々の種類があるが)とは唯物論とみずからを名のる勇気のない場合の...
戸坂潤 「辞典」
...悩みに堪えきれないでいるその勇気のない男にたいして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...嫂だけはこの点において自分を追窮する勇気のないものと今まで固く信じていたからである...
夏目漱石 「行人」
...答える事のできなかった勇気のない私は...
夏目漱石 「こころ」
...またはそのまま所作(しょさ)にあらわしたりする勇気のない...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...まったく勇気のない人であった...
蜷川新 「天皇」
...己(お)れに勇気のない事を見破つたから...
林芙美子 「浮雲」
...勇気のない女になりさがってしまっている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...この世にあって恥辱を求める勇気のないものはあわれむべし...
久生十蘭 「だいこん」
...真実を吐く勇気のないものはあわれむべし...
久生十蘭 「だいこん」
...――つまり他の娘達と踊りの仲間に入る勇気のない――娘達が六七人集まって踊っていた...
山本周五郎 「青べか日記」
...自分に拒絶する勇気のないことを悟り...
山本周五郎 「青べか物語」
...……初めに犯した罪をつぐなう勇気のない者は...
山本周五郎 「はたし状」
...勇気のない兵を指揮する将みたいに...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??