...勇敢にその義務を果す...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...そんなにも勇敢にして其処から逃れしめたのには...
伊藤野枝 「惑ひ」
...少しづゝ彼女の気持も勇敢になりはじめるのだつた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...隊の先頭には、嚮導艇(きょうどうてい)ヨカゼ号が、只一つ勇敢にも、ぐんぐんと宇宙の道を切開いていく...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...勇敢にも×国の海に進入した第八潜水艦も...
海野十三 「太平洋雷撃戦隊」
...荊棘(いばら)の道を勇敢に掻き分けて進みます...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...あなたさえ勇敢に付いてくれば...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼等は勇敢に『未来』の眼をのぞきこんでいる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「天才」
...われわれは「うがち過ぎ」をこわがらないで「言わずもがな」をけ飛ばして勇敢に創作心理の虎穴(こけつ)に乗り込んでみなければならない...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...さっちゃんは勇敢に注射するが...
豊島与志雄 「太宰治との一日」
...政治を勇敢に否定する者が一人でもあったら...
豊島与志雄 「楊先生」
...今や、前にいう通り、青天白日のことであり、勇敢にして、海に慣れた二人の少年は、あの時のお杉のあまっ子ほどには狼狽(ろうばい)と、醜態とを現わしませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼等は勇敢に犯行をなすに不拘(かかわらず)...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...地下鉄のストライキとその婦人も勇敢に闘ったやりかたについては話に花が咲いたのであった...
宮本百合子 「刻々」
...しかも勇敢に前へ出ようとする力を与えるものとしての悲劇を理解するし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きわめて勇敢に勝負を争った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...天魔の如く大胆なる殺人強盗……犯人は大地に消え込んだか……実見者又野末吉氏談……前代未聞の怪事件なぞと……殊に後頭部を粉砕されながらも勇敢に抵抗した西村会計部員の奇蹟的な気強さを...
夢野久作 「オンチ」
...この上もなく勇敢に死んで行った事実...
夢野久作 「冥土行進曲」
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