...然し講演後の御馳走(ごちそう)だけは里見君が勇敢に断(ことわ)つてくれたから...
芥川龍之介 「講演軍記」
...帆村君は、思う仔細(しさい)があって、今朝、紅子と手を取って、勇敢にも、大混乱の市内へ、飛び出して行ったのです...
海野十三 「空襲葬送曲」
...彼等は勇敢に塀をのり越え...
海野十三 「地球盗難」
...美術学校を専門学校にするにはもっと勇敢にやらねばならぬという風に...
高村光太郎 「美術学校時代」
...あなたさえ勇敢に付いてくれば...
谷譲次 「踊る地平線」
...父子は勇敢に水際(みずぎわ)へ下りて行ったりして捕えた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼等がいかに勇敢に専念に食べてゐか(マヽ)...
種田山頭火 「行乞記」
...極めて率直に勇敢に云って退けたものに他ならないのだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...真実へ向かって勇敢に突進する...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...国民兵までもアルゼリア歩兵のごとく勇敢に戦う時代だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...アメリカ人はどれほど勇敢に戦ったであろう...
久生十蘭 「だいこん」
...苦悩に痩せる思いをしながらも、勇敢に、「竹の家」を訪れたようには、両親の前には膝まずくことが出来なかった...
火野葦平 「花と龍」
...勇敢にも地雷の原を乗りきって攻めよせる...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...多くの犠牲に堪えつつ勇敢にプロレタリア・農民の解放と階級的文化確立のために闘っている...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...各人が公然とかつ勇敢にその実力のほどを示すために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼はいかに勇敢に恋愛を軽蔑し...
横光利一 「火の点いた煙草」
...一と度びアルコールに触れると船中一番勇敢に溌剌となって...
横光利一 「旅愁」
...勇敢にずかりとおかみさんのそばへ腰をおろした...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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