...けれども勇敢なるピイア・ギユントはやはり黎明の峡湾を見下してゐるのに違ひない...
芥川龍之介 「僻見」
...勇敢なふたりの警官を...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...トラだあ! ほんとうのトラが出たあ!」いくら勇敢な井上君でも...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...そしてこれはせっかくの先生の勇敢なる試みではあるけれど遠からずして駄目になるだろうと思った...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...ほんとに裸になって出て来た勇敢な女はたった八人しかいなかったそうだが...
高見順 「いやな感じ」
...申上げたいのでございますが」とマーガレット嬢は勇敢な女が公衆の前で話す時の...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...今日最も勇敢な「軍人」は他ならぬ八百屋の小僧や呉服屋の番頭で代表される「市民」なのである...
戸坂潤 「社会時評」
...然しなんという勇敢な積極的なことか...
豊島与志雄 「山上湖」
...勇敢な蒙古(もうこ)民族は...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...あなたは」かわいくて勇敢なジェシが無理にほほ笑んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...あの勇敢な軍人なら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...勇敢な者が一人二人おずおず戻り始めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...あなたはむかし勇敢な乗り手だったけど...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...王の勇敢なる軍人であらうよ! 吾是(これ)なる剣は賢き王の御旗の許に是如く麗はしく喜びに踊りつゝあり...
牧野信一 「青白き公園」
...縦令(たとい)記録に残って彼等勇敢なる武士(つわもの)と肩を竝べる誉(ほまれ)があろうとも...
牧野信一 「ゼーロン」
...シベリアでも勇敢な農民パルチザンと赤衛軍との血でうちたてられたのであった...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...彼らはあのアルギヌサ島付近の海戦で(それはギリシア人が全兵力を挙げて海上で戦った最も危険な激しい戦いであったと言われている)ラケダイモン人を打ち破って凱旋したあの勇敢な大将たちを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今日ではいかに勇敢なる昼鳶でも...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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