...時々ばらまかれるアンチのビラも奴の仕事だカーキ服の憲兵もサーベルも奴を血眼に探しているが……おお 勇敢な反帝の闘士!野郎は誉ある? 軍門の生れだ野郎の老父は日露役の勇士!旅順港の攻撃で片足をなくした――戦地に片足を残して帰って来ると...
今村恒夫 「アンチの闘士」
...*この中には小杉正吉(こすぎしょうきち)という勇敢な少年が冷凍(れいとう)されている...
海野十三 「三十年後の東京」
...その勇敢なる行動については吾(わ)れながら……」と...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...かつて欧州の野に赤き血潮を流した勇敢なる日本義勇兵の奮戦ぶりを偲(しの)んで...
海野十三 「東京要塞」
...勇敢な警察官として...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...勇敢なふたりの警官を...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...勇敢なひとりの店員が...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...勇敢なので召し出して宮廷の護衞としている...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...すると勇敢なる日本男児はすぐ甦(よみがえ)った...
竹久夢二 「おさなき燈台守」
...僕たちにアヤの勇敢なところを大いに見せびらかさうといふ魂胆に違ひない...
太宰治 「津軽」
...自分が大胆で勇敢なことを...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...勇敢なお嬢さんだからな...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...知らない土地を占領に出かけた勇敢な人々は...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...それは最も貴重なまた最も勇敢な者のひとりたる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼等はこの勇敢な...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...勇敢なる杉野兵曹長のそれと同樣に簡單明瞭なる一札で充分であると思はれるばかりであつた...
牧野信一 「緑の軍港」
...(a)故モンリュック元帥殿*は御子息を失われた時(それはマデール島で亡くなられた方で、本当に勇敢な、大いにその将来を期待された武人であられたのですが)、いろいろな事を悔まれた中に、特に、ついぞ一ぺんも自分の息子に対して本心を打ち開けたことがなかったこと、そして、あさはかにも父親ぶった威厳を維持しようとするあまり、しじゅうこわい顔ばかりしていたために、少しもわが子の心持にふれてこれを理解する喜びをもたなかったばかりか、心の中では十分彼に対して深い愛情を抱いていたのに、また彼の徳に対してもふさわしい判断をもっていたのに、ついにそれを彼に知らせてやる機会までも永遠に失ったことはいかにも悲しい、それは腸をたたれるような思いである、としみじみ述懐せられました...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...がそれと共に土人の勇敢な態度も目立って来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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