...素戔嗚の勇力を笠に着た...   
芥川龍之介  「素戔嗚尊」 
...持(も)てる鎗(やり)は熊(くま)のために喰折(くひを)られ已(や)む事(こと)を得(え)ず鉄拳(てつけん)を上(あ)げて熊(くま)をば一拳(けん)の下(もと)に打殺(うちころ)しこの勇力(ゆうりよく)はかくの如(ごと)くであると其(そ)の熊(くま)の皮(かは)を馬標(うまじるし)とした...   
泉鏡太郎  「怪力」 
...其時の如我れ若く勇力今に續き得ば...   
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」 
...何もの敢て勇力にはた計略に意のままに...   
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」 
...自ら焦る我の身をなど勵ますや? 勇力のあらん限りは奮戰をやめじ...   
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」 
...われヘクト,ルに勇力を與へて敵を打たしめむ...   
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」 
...神は汝に勇力を與へて敵を討たしめむ...   
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」 
...さらばリキエー軍勢の先鋒中に身を置きて、 315燃ゆるが如き戰鬪に面することぞふさはしき、さらば胸甲纒ひたるリキエー人は斯く曰はむ――『肥えたる羊、食となし、蜜の如くに甘美なる酒傾けて、リキエーに臨む我らの諸統領、げにも卑しき者ならず、見よ、勇力もまた優り、 320リキエー軍の先鋒に立ちてかく迄戰ふを』*ああ友、今し亂鬪の此現場を免れて、とこしへ常に不老の身、不滅の者となるべくば、我は再び先鋒の間(あひ)に戰ふことなけむ、譽を得べき戰場に君を進むることなけむ...   
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」 
...トロイア軍は眞向にアカイア軍の勇力に 105手向ふ術を知らざりき...   
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」 
...悪に徹するだけの勇力が...   
直木三十五  「南国太平記」 
...兵馬はその勇力にも驚きましたけれども...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...滿腔の勇力、茲に發せずむば越ゆること難し...   
長塚節  「草津行」 
...母大虫顧大嫂(ぼだいちうこたいさう)といふ勇力武藝男子にすぐれ...   
長谷川時雨  「凡愚姐御考」 
...そもそも人の勇力はただ読書のみによりて得べきものにあらず...   
福沢諭吉  「学問のすすめ」 
...実地に接して事に慣るるにあらざればけっして勇力を生ずべからず...   
福沢諭吉  「学問のすすめ」 
...二児甫(はじ)めて五歳ながら勇力絶倫故...   
南方熊楠  「十二支考」 
...延沢能登守信景の勇力を試みんとて大力の士七人を選出す...   
南方熊楠  「十二支考」 
...日ごろ勇力ありとて...   
吉川英治  「上杉謙信」 
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