...葉子は一も二もなく勇み立って承知した...
有島武郎 「或る女」
...何は措(お)いても夜が明けたように勇み立って...
泉鏡花 「婦系図」
...しかし大陸放浪熱にうかされた私たちは勇み立っていた...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...善は急げ」ト勇み立ちて...
巌谷小波 「こがね丸」
...そして家を建てるなら、まずその土地になじんでおかぬといけんから、今年の夏は家中で逗子へ避暑だと私は、勇み立った...
橘外男 「雷嫌いの話」
...勇みたって下へおりて往った...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...其數は敵に劣るも奮然と勇み戰鬪こゝろざす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...すでに自ら勇みたるプリアミデース・ヘクト,ルを 605驅れば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...車を牽きて平原を勇み躍りて驅くる如(ごと)...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...がんりきの百も何かしら勇み出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...犬がいよいよ勇みますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...そういう心勇みで...
中里介山 「大菩薩峠」
...狭斜の巷に意気と張りとで生きて行く女性(婦系図のお蔦等・通夜物語の丁山・その他)純情の少女(婦系図のお妙・三枚続のお夏以下)勇み肌の兄哥(三枚続の愛吉)等のつくり出す情調と――この二つが...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...そんな事をすりゃあ手前(てめえ)んとこの屋根にペンペングサを生やしてやるゾ」と勇み肌の江戸ッ子はよく文身体(いれずみからだ)の尻を捲って啖呵を切ったもんだけれど...
牧野富太郎 「植物記」
...その友達の若い情熱を勇みたたせる陣太鼓の音をきくとかえって自分ひとり手品師の太鼓の方に誘われてゆくとか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...躯じゅうが勇みたちますね...
山本周五郎 「雨あがる」
...身仕度に勇み立つ...
吉川英治 「剣難女難」
...勇み立って谷へ下りてゆく主人たちを見送っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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