...悦び勇みて別れた彼の君に何と答を言ふべきぞ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...お鳥も勇み出した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そこへ集める手配をしておきましょう」勇み立った警部は...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...あくどい稼ぎをしてやろうと勇み立っているようだ...
高見順 「いやな感じ」
...心勇みて凌辱を加へし處...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...勇みたる一群攘ひ退(の)くるごと...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...勇み進んで中廣き敵の戰船襲ひ打て...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...メーリオネースその時に勇みて*弓を奪ひ取り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一軒を済ませて畑路伝いに隣へ行けば、もう蚊帳を吊っているのが見えて、ここにも怪我人がいるわいと、勇み立つ...
永井隆 「長崎の鐘」
...前途の新しい生涯のことを考えると勇みをなさないではおられません...
中里介山 「大菩薩峠」
...吃驚りさせてやりたいものだ――なんて大いに勇み立つて...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...そんな事をすりゃあ手前(てめえ)んとこの屋根にペンペングサを生やしてやるゾ」と勇み肌の江戸ッ子はよく文身体(いれずみからだ)の尻を捲って啖呵を切ったもんだけれど...
牧野富太郎 「植物記」
...そンな小さい一時の眼の前ばかりへ勇み肌で...
村上浪六 「上方者の啖呵」
...みんな勇み起ちました...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...二人が勇み立ったのも当然...
吉川英治 「剣難女難」
...千駄の輜重馬は勇みに勇んで大高城へと通った...
吉川英治 「新書太閤記」
...勇み立って谷へ下りてゆく主人たちを見送っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...」と下男の一人が勇み立った...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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