...勇み進みし働きは...
芥川龍之介 「庭」
...葉子はその悲しい願いの中に勇み甘んじておぼれて行った...
有島武郎 「或る女」
...勇みに勇める我が心も...
石川啄木 「閑天地」
...漣(さゞなみ)の悦(よろこ)び勇み...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...やがて勇みて竹竿をあぐるを見れば...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...あとでどつさりほうびのお金をもらつて上げるぞと勇み立ちますと...
鈴木三重吉 「パナマ運河を開いた話」
...早や行先も遠からじと勇み勵みて行く程に...
高山樗牛 「瀧口入道」
...敵の盾打ち猛然と 260貫き通しヘクト,ルを勇み乍らもよろめかす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...アカイア兵士その祥に勇みて叫ぶ聲高し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...能登守の家中(かちゅう)は、この催しの世話役に当って力を入れているばかりでなく、士分の者から選手を出す時に、ぜひとも自分の家中から誰をか出さねばならぬ、その時に自家の選手が他家の者に後(おく)れを取るようなことがあってはならぬ、というその責任から、或いは勇み、或いは用心をするということになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...犬がいよいよ勇みますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...勇み足を踏みしめた途端...
中里介山 「大菩薩峠」
...「コン吉、さ、あんたも皆出したまえ」コン吉は、「おいきた」と、勇み立って、あちらこちらの衣嚢(かくし)から、五十法紙幣(さつ)一枚、十法二枚、二法真鍮貨二つ、と、探し出しそれから日本の郵便切手を三枚景物に添えて机の上へ並べた...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...じゃ僕はこれから鳩に引導を渡すことにしよう」と勇み立ったが...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...舞台全面の軍勢、勇み立つ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...今や出帆の準備で勇みたつてゐる小舟が...
牧野信一 「円卓子での話」
...占めたというので気狂(きちが)いのように勇み立った藻取と宇潮の音頭取りで...
夢野久作 「白髪小僧」
...西宮市立高等女学校校歌自(みづか)ら春の園に入り花を作るも勇みあり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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