...さう云ふ事に氣がつくと急に勇ましくなつて...
有島武郎 「幻想」
...人生創造の愉快な進軍ラッパは、放縦(ほうじゅう)なる享楽の生活に打ち勝って、地味な、真面目(まじめ)な「勤労」に従事することによってのみ、高く、そして勇ましく、吹き鳴らされるのではありませんか...
高神覚昇 「般若心経講義」
...そうしてこの男も「創造しつつ痛ましく勇ましく没落して行くにちがいない...
太宰治 「もの思う葦」
...「勿論君と同(おんな)じさ」と彼は言下に勇ましく答えたものです...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...やがて勇ましく曲がをはつた...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...自分の信念を道づれとして勇ましく自分の道を切りひらいていった...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...再び見る江戸否東京であるから一入(ひとしお)勇ましく旅行したが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...辻番所立てる坂の上より下町(したまち)の人家と芝浦(しばうら)の帆影(はんえい)までを見晴す大空には忽然(こつぜん)大きなる虹斜(ななめ)に勇ましく現はれ出(いで)たる処なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...尾は勇ましく跳ね上って稜線を突破しそうに見え...
中村清太郎 「残雪の幻像」
...汗で光々(ぴかぴか)するのが勇ましく見える...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...彼は絹帽(シルクハット)にフロックコートで勇ましく官邸の石門(せきもん)を出て行く細君の父の姿を鮮やかに思い浮べた...
夏目漱石 「道草」
...勇ましくも『富士』に立ち向って来た...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...上着を勇ましく脱ぎ棄てゝ...
牧野信一 「街上スケツチ」
...「ヘッヴ・ハウ! 捲け捲け! ヘッヴ・ハウ・ハウ捲け捲け」と掛声勇ましく...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...しんぼう強く勇ましくやり通して下さい...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...少し勇ましくやるからね...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...勇ましくない...
吉川英治 「新書太閤記」
...勇ましく堪え忍び...
和辻哲郎 「「ゼエレン・キェルケゴオル」序」
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