...ニイチエの勇ましく慘ましい哲學を除いて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...勇ましく、慘ましく、たじろがずに之を正視する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...これと勇ましく格闘する覚悟にて...
井上円了 「おばけの正体」
...セツセセツセと勇ましく飛んで行く...
千家元麿 「自分は見た」
...人生創造の愉快な進軍ラッパは、放縦(ほうじゅう)なる享楽の生活に打ち勝って、地味な、真面目(まじめ)な「勤労」に従事することによってのみ、高く、そして勇ましく、吹き鳴らされるのではありませんか...
高神覚昇 「般若心経講義」
...そこから覚めて勇ましく出て来た生々とした心である...
田山録弥 「社会と自己」
...大概は勇ましくまた殺伐な戦闘や簒奪(さんだつ)の顛末(てんまつ)であるが...
寺田寅彦 「春寒」
...彼女は既に勇ましくも華美をしりぞけ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一緒に荷車の鈴をちりんちりんと鳴らしながら勇ましく早足で進んでいきます...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...いずれも一種不思議な意匠によって勇ましくも写実の規定から超越して巧みに模様化せられ...
永井荷風 「霊廟」
...ほどなく能登守が馬に乗って勇ましく馬場を駈けさせる姿を...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分が尊くも勇ましくも感じて...
中里介山 「大菩薩峠」
...船乗りは意気で勇ましくていゝなあ――私は商人宿とかいてある行灯をみつけると...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...勇ましく飛びこんで...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...今に殺されるわよ」「俺はいままで外人を恐れたことはない」とラリが勇ましく返した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...彼は勇ましく六法を踏んだ...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...大尉の胸は勇ましく躍りました...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
...「幸(さち)あれ、幸あれ」と、勇ましく呼びて、金(かね)堆(うずたか)く転(まろ)がし出だせり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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