...勇ましく行進していきました...
海野十三 「怪塔王」
...勇ましく言いさからって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その魂がふたたび勇ましく自分の道を進んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生き、太陽を見、雄々しい力は身にあふれ、健康と喜悦とを有し、勇ましく笑い、前途のまばゆきばかりの光栄に向かって突進し、胸には呼吸する肺を感じ、鼓動する心臓を感じ、推理し語り考え希(ねが)い愛する意志を感じ、母を持ち、妻を持ち、子供を持ち、光明を有し、そして突然に、声を立てる間もなく、またたくひまに、深淵のうちにおちいり、倒れ、ころがり、押しつぶし、押しつぶされ、麦の穂や花や木の葉や枝をながめ、しかも何物にもつかまることができず、今はサーベルも無益だと感じ、下には人間がおり、上には馬がおり、いたずらに身を脱せんとあがき、暗黒のうちに骨は打ち折られ、眼球の飛び出るほど踵(かかと)でけられ、狂うがごとく馬の蹄(ひづめ)にかじりつき、息はつまり、うなり、身をねじり、そこの下積みになっていて、そして自ら言う、「先刻まで私は生きていたのだ!」その痛ましい災害の最期の苦悶が聞こえていたその場所も、今はすべてひっそりと静まり返っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...勝利の代わりに破滅を勇ましく甘受する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...向う鉢巻勇ましく...
中里介山 「大菩薩峠」
...僅かに勿来(なこそ)の関で、遠くも来つるものかなと、感傷を逞(たくま)しうした白雲が、もうこの辺へ来ると、卒業して、漂浪性がすっかり根を張ったものですから、徊顧望なんぞという、娑婆(しゃば)ッ気も消えてしまって、むしろ勇ましく、北地へ向けてのひとり旅が成り立ちました...
中里介山 「大菩薩峠」
...汗で光々(ぴかぴか)するのが勇ましく見える...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...海の遠く島影遠く見渡せば波もしづかに青々と東亜の空も雲はれて風もそよそよ吹いて来る日の丸高くひるがへし海の遠くを船がゆく進みて共に勇ましくわれも海の子いざゆかむフウリンチリリン チリリンチン チリリン...
野口雨情 「未刊童謡」
...区名入りの半纏、豆しぼりの手拭、赤や白の鉢巻、大男の子供たちが、二本の曳綱(ひきづな)に群がって歩いて行くと、山車の中から、勇ましく、にぎやかに、鉦(かね)と太鼓とが鳴りひびく...
火野葦平 「花と龍」
...勇ましく飛びこんで...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...彼は山林や畑を荒す野獸どもを勇ましく獵してゐる彼等の上にも神に祝福を乞ふのである...
堀辰雄 「ゲエテの「冬のハルツに旅す」」
...彼は勇ましく六法を踏んだ...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...いいなあヒラバ、勇ましくって...
正岡容 「小説 圓朝」
...勇ましく体をつき出し...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...「幸(さち)あれ、幸あれ」と、勇ましく呼びて、金(かね)堆(うずたか)く転(まろ)がし出だせり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そうして爆音勇ましくアタマ飛行場を離陸すると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...世の荒波を勇ましく乗り切る船だよ...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
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