...勇ましく、慘ましく、たじろがずに之を正視する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...」マルコは小さいふくろを手に持ってボートから波止場に上陸して勇ましく都の方に向って歩きだしました...
アミーチス 日本童話研究会訳 「母を尋ねて三千里」
...畜生」かけ声だけは勇ましく...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...はた勇ましく繰りかへる...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...勇ましくはないか...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...金州の戦場では、機関銃の死の叫びのただ中を地に伏しつつ、勇ましく進んだ...
田山花袋 「一兵卒」
...勝利の代わりに破滅を勇ましく甘受する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...水道橋の方から一輌(りょう)の人力車が勇ましく白山(はくさん)の方へ馳(か)け抜ける...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...そして勇ましく戦っているべき...
林芙美子 「新版 放浪記」
...勇ましく掛け声かけながら...
久生十蘭 「キャラコさん」
...靴の踵鉄(そこがね)の音も勇ましく踊りだしたものぢや! そのまた踊り方といつたら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...恰で出陣の軍馬のやうに勇ましく急な登り坂に差しかゝつても嬉々として鬣を振り...
牧野信一 「夜見の巻」
...その時チラリと僕の眼に写つた蘭丸の顔が如何にも美しく勇ましくまるで芝居にでも出て来る強い若武者を目の当りに見るやうに感じられた...
牧野信一 「蘭丸の絵」
...」]心中の敵と勇ましく戦い...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...しんぼう強く勇ましくやり通して下さい...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...芳年(よしとし)の三十六怪選の勇ましくも物恐ろしい妖怪変化(ようかいへんげ)の絵や...
水上滝太郎 「山の手の子」
...なお君のうちに相変らず・勇ましく・充実して・残っているその疲れを知らない熱情の助太刀をさせてごらん...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貝の音も勇ましく...
山本周五郎 「お美津簪」
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