...それに反してその頭は勇ましい興奮をもって熱していた...
有島武郎 「星座」
...アイルランドのある若い勇ましい愛国者と...
有島武郎 「星座」
...北海メールと北辰新報との最終の勇ましい論戰と競爭とに及び...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...僕の方が骸骨を俘虜(ふりょ)にしてお土産(みやげ)に持って来てやるよ」勇ましいことばを残して正太君はへいの破れ目を越えて構内へ入った...
海野十三 「骸骨館」
...勇ましい歌にしてお歌いになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...トオゴーの勇ましい名が...
田山花袋 「田舎教師」
...菊水の黒紋付に括り袴の勇ましい稚兒姿のその着物の部分に美しい千代紙や朱唐紙などを紙の裏に狹んだ...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...二人の少年の勇ましい後ろ姿を見るにつけ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この勇ましい毘沙門天王の鎧にも...
中谷宇吉郎 「八戒に遭った話」
...勇ましいのは鯉の吹きながし鯉の吹きながし風が吹いて来たよ天へのぼるなら吹かれてのぼれ...
野口雨情 「未刊童謡」
...私は余吾之介様の勇ましいお働きが見たいのでございます」「危ないぞ」「大丈夫...
野村胡堂 「十字架観音」
...そして進んで苦しみとたたかう勇ましい気性で...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...黄金郷立派な装備で勇ましい騎士が日なたに陰に長旅のさなか歌いながら黄金郷を探しゆく...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...うしろの方から勇ましいラッパの音がきこえて...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...(c)なかには勇ましい幸運な死もある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そんな絵や字は、私が大きくなりまして後(のち)も、煤(すす)けたままお茶の間の四方に並んでおりましたので、楠正成の討死とか、白虎隊の少年の切腹とか、上野の彰義隊の戦争とか、日本武尊(やまとたけるのみこと)が熊襲(くまそ)を退治していられるところとかいうような、勇ましい中にも、むごたらしいような石版絵が、西郷様の肖像とか高山彦九郎の書いた忠の字とかいうものと一緒に並んでいるのでしたが、そんな絵や字を見まわしておりますと、お父様は私を、まだ生れないうちから男の児(こ)ときめておいでになったらしいことが、よくわかるので御座いました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...お勇ましい...
夢野久作 「女坑主」
...そうして私は彼らの内に勇ましい生活の戦士を見...
和辻哲郎 「転向」
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