...如何(いか)にも勇ましいものだつたさうである...
芥川龍之介 「虱」
...彼等がいづれも赤ばんてんに股引の勇ましい姿をして...
石川三四郎 「浪」
...北海メールと北辰新報との最終の勇ましい論戰と競爭とに及び...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それは勇ましいことだ...
海野十三 「怪塔王」
...小浜兵曹長の勇ましいはたらきにより...
海野十三 「怪塔王」
...いよいよ勇ましい出陣に移ろうというその時だった...
海野十三 「地中魔」
...文太郎も春三郎も照ちやんの勇ましい答を待設けて居た...
高濱虚子 「續俳諧師」
...彼の勇ましい角笛の歓びに満ちた挨拶を遠く東方に向って響かせる...
ロード・ダンセイニ Lord Dunsany 松村みね子訳 「人馬のにひ妻」
...からだ全体で拍子をとるようにして小枝をゆさぶりながらせっせと働いているところは見るも勇ましい健気(けなげ)なものであった...
寺田寅彦 「蜂が団子をこしらえる話」
...勇ましい試合開始の鐘(かね)!モンクスは猛然(もうぜん)...
富田常雄 「柔道と拳闘の転がり試合」
...雀(すずめ)は勇ましい声を立て...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何処(どこ)からともなく勇ましい棟上(むねあ)げの木遣(きやり)の声が聞えて来るのであった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...フランスもあんなものはあなた……」言ってることは勇ましいが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...哥薩克! 何といふ勇ましい国民だらう! 何でも吝まず仲間に分ける癖に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...敵ながら勇ましいかくごをきめて...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...さうして鞍の上の兄君の勇ましい御姿を...
牧野信一 「青白き公園」
...勇ましい行進曲につれて...
宮本百合子 「インターナショナルとともに」
...勇ましいとも、美しいとも、尊いとも、勿体ないとも、涙ぐましいとも、何ともかんともたとえようのない人間美の現われでなければならぬ...
夢野久作 「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」
便利!手書き漢字入力検索