...勇ましい気もちがしないのだった...
芥川龍之介 「百合」
...どんなに勇ましい人でもふるえあがってしまいそうな...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「すずの兵隊さん」
...勇ましい歩調(あしどり)で...
石川啄木 「雲は天才である」
...まことに勇ましいものがあったが...
海野十三 「火星兵団」
...夢で見るあの勇ましい顔とは全然違っている...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...まるで土佐犬(とさいぬ)のような勇ましいかっこうで...
江戸川乱歩 「大金塊」
...そのような勇ましい画面が出ると...
太宰治 「惜別」
...勇ましい試合開始の鐘(かね)!モンクスは猛然(もうぜん)...
富田常雄 「柔道と拳闘の転がり試合」
...勇ましい生命の水を四方に噴出する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「かねてお勇ましい御名前はよくうけたまわっております...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...この勇ましい毘沙門天王の鎧にも...
中谷宇吉郎 「八戒に遭った話」
...遠い昔から軍事の要具とせられている勇ましい馬の鳴声は...
橋本進吉 「駒のいななき」
...勇ましいといふ語の轉であり略ではなからうか...
長谷川時雨 「初かつを」
...勇ましい声を挙げながら梯子投を駆けあがつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...勇ましい軍歌の合唱が...
正岡容 「寄席」
...勇ましい決心をしていたにかかわらず...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...この高く勇ましい企てを彼女はただただ夫の身の安楽のために行ったのであるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そんな絵や字は、私が大きくなりまして後(のち)も、煤(すす)けたままお茶の間の四方に並んでおりましたので、楠正成の討死とか、白虎隊の少年の切腹とか、上野の彰義隊の戦争とか、日本武尊(やまとたけるのみこと)が熊襲(くまそ)を退治していられるところとかいうような、勇ましい中にも、むごたらしいような石版絵が、西郷様の肖像とか高山彦九郎の書いた忠の字とかいうものと一緒に並んでいるのでしたが、そんな絵や字を見まわしておりますと、お父様は私を、まだ生れないうちから男の児(こ)ときめておいでになったらしいことが、よくわかるので御座いました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
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