...一朝にして勃々たる憤激となれり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...雄心勃々として禁ずる能はず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...二葉亭は決然袂を揮って退学した余勇がなお勃々としていた処へ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...勃々(ぼつぼつ)としておさえがたく...
海野十三 「第四次元の男」
...しかし勃々(ぼつぼつ)たる人間の欲情は致方(いたしかた)なく...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...今やその勃々(ぼつ/\)たる雄心に誰も掣肘(せいちゅう)を加える者がなく...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...雄気勃々(ぼつぼつ)として禁ずる能わざるものにおいてをや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...勃々然(ぼつぼつぜん)として心胸の間を往来し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...伊藤侯亦自ら取つて代るの野心勃々たるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何かしら勃々とした怒りが走つてゐる...
林芙美子 「就職」
...ふと恋しいが勃々(むらむら)と湧いて出て...
二葉亭四迷 「平凡」
...実にも真剣めいた作家らしい悩みの雨に打たれながら勃々たる意気に炎えてゐる彼とを連想することがかなつた...
牧野信一 「浪曼的月評」
...野心勃々(ぼつぼつ)たる勤勉が加わって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...英気勃々(ぼつぼつ)としてわれながら禁ずることが出来ない,どこへどうこの気力を試そうか...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...彼の爪が勃々(ぼつぼつ)たる雄図をもって...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...ナポレオンはその勃々(ぼつぼつ)たる傲慢(ごうまん)な虚栄のままに...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...まだ男ざかりの四十台で覇心(はしん)いよいよ勃々(ぼつぼつ)たるものがある...
吉川英治 「三国志」
...はじめて生を幸とするの念勃々(ぼつぼつ)たり...
吉田松陰 「留魂録」
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