...いかに雄心勃々(ゆうしんぼつぼつ)たる天下の自由児を動かしたであろう...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...二葉亭は決然袂を揮って退学した余勇がなお勃々としていた処へ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...水戸」野心勃々(ぼつぼつ)たるハリ・ドレゴは...
海野十三 「地球発狂事件」
...しかし勃々(ぼつぼつ)たる人間の欲情は致方(いたしかた)なく...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...勃々然(ぼつぼつぜん)として心胸の間を往来し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...初めて生を幸とするの念勃々(ぼつぼつ)たり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...口を極めて英気の勃々たるを激賞したりと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...公方様の悪口なんぞを言やがって」一人は余憤勃々(よふんぼつぼつ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...なほ又、当時、日本の人物は西南にのみ偏在するかの如く見る者有之やうに候へ共、北東の地また決して人材に乏しきものに非ず、上述の亜欧堂の如きは一画工に過ぎずといへども、なお以て我より祖をなすの工夫あり、信淵の如きは宇内(うだい)を呑吐(どんと)するの見識あり、小生偶然同行の雲井なにがしの如きは、白面の一書生には候へ共、気概勃々として、上杉謙信の再来を思はしむるものあり、快心の至りと存じ居り申候...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼(かれ)は行(ゆ)く/\午前(ごぜん)に見(み)て暫(しばら)く忘(わす)れて居(ゐ)た百姓(ひやくしやう)の活動(くわつどう)を再(ふたゝ)び目前(もくぜん)に見(み)せ付(つけ)られて隱(かく)れて居(ゐ)た憤懣(ふんまん)の情(じやう)が復(ま)た勃々(むか/\)と首(くび)を擡(もた)げた...
長塚節 「土」
...「勃々豪情欲起風...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...野心勃々(ぼつぼつ)たる彼が腹心のひとりである...
吉川英治 「三国志」
...魏へ奔(はし)りませんか」「勃々(ぼつぼつ)と...
吉川英治 「三国志」
...鬱心(うっしん)勃々(ぼつぼつ)であった孫権...
吉川英治 「三国志」
...侠勇勃々(きょうゆうぼつぼつ)たる一党の勇士たちは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...なおまだ内には野心勃々(ぼつぼつ)たるものがあるらしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...石舟斎がまだ兵馬の野心勃々(ぼつぼつ)としていた三十七...
吉川英治 「宮本武蔵」
...勃々たるもの決して汨没(こつぼつ)せざるなり...
吉田松陰 「留魂録」
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