...わが身のことは忘れたかのように劬(いた)わってくれました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...不幸者を劬(いた)わるような態度にかえって...
徳田秋声 「仮装人物」
...書き渋っている庸三の憂鬱(ゆううつ)そうな気分を劬(いたわ)りながら...
徳田秋声 「仮装人物」
...お静さんを劬(なだ)め劬め行った八さんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...むやみに劬(いたわ)りだした...
久生十蘭 「蝶の絵」
...ビアトレスは劬(いたわ)るように母親の肩を撫でていた...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...傷のあとなど劬っているから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大切に劬って使おうと又改めて感じました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それは気もむしゃむしゃするのだろうからよく劬(いたわ)って...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...やっぱりまだどこかで自分を劬っている根性があるんだナと思って...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...炬燵を離れては夫人がつらかろう、と劬わって、麻雀卓を櫓の上へのせるようにと指し図をするのである...
矢田津世子 「女心拾遺」
...不具の子として劬わったり憫れんだりしたことは無かった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...保本先生」とお雪は劬(いたわ)るように云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...黙って劬(いたわ)るようなまなざしで...
山本周五郎 「いさましい話」
...劬(いたわ)ってやろうと思うのに...
山本周五郎 「さぶ」
...乏しい炭をまるで劬(いたわ)るように使うあの火桶ひとつでは...
山本周五郎 「日本婦道記」
...劬(いたわ)り保護してやりたいという...
山本周五郎 「風流太平記」
...劬(いたわ)り、包むように微笑するだけで、いつもほど酒もすすまなかった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??