...慎太郎は弟を劬(いたわ)りたかった...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...黙って震(ふる)えている姪(めい)の髪を劬(いたわ)るように撫(な)でてやった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...最も親切に劬(いたわ)ったので...
芥川龍之介 「忠義」
...劬(いたわ)るようにお敏の方へ向いながら...
芥川龍之介 「妖婆」
...劬(いた)わるように言葉をかけました...
芥川龍之介 「妖婆」
...人の霊魂の産(うみ)の劬労(くるしみ)は実にこれである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...すれば夜の目も合わさずに介抱し劬(いたわ)ってやらねばならぬ...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...手(て)を取(と)らないばかりに劬(いた)はつてくれるのであつた...
徳田秋聲 「微笑の渦」
...兎にも角にも劬(なだ)めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...よく劬(いたわ)ってって」]やりました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...基本的な人権の劬り...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...私は自分が稲子さんより年上だし劬って上げなければならないという気がしていたのであった...
宮本百合子 「窪川稲子のこと」
...一応その事情への劬(いたわ)りで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...不具の子として劬わったり憫れんだりしたことは無かった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...保本先生」とお雪は劬(いたわ)るように云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...一種の尊敬と劬(いた)わりの態度でおなつに接した...
山本周五郎 「契りきぬ」
...親しい劬(いたわ)りという感情につかまらなくてはならなかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...たとえ劬りにもせよ...
山本周五郎 「やぶからし」
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