...遠き海洋(わだつみ)の劫初の轟きが籠つて居るといふ...
石川啄木 「雲は天才である」
...劫初(ごうしょ)以来人の足跡つかぬ白雲落日の山...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...劫初(ごふしよ)の儘(まま)の碧海(あをうみ)が...
石川啄木 「漂泊」
...劫初の儘の碧海が...
石川啄木 「漂泊」
...かくて劫初(ごふしよ)の昔より...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...かくて劫初(ごうしよ)の昔より...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...かれが目的を立てる時は必ずやすでにかれは大劫初(ごうしょ)からそれを目的とせねばならぬ様に運命づけられている...
辻潤 「錯覚自我説」
...私がこれを書いたことは古谷式にいえば劫初から定められた一つの惰性である...
辻潤 「錯覚自我説」
...劫初このかた絶えまなき無限のあらし吹過ぎて野は一叢の露深く世は北の墓高く...
土井晩翠 「天地有情」
...日光の重圧に 化石の痛苦味ひつゝある若者らにも母親の乳房まさぐる幼年の至純なる淫猥の皮膚感覚をとり戻し劫初なる淵(わだ)の面(おも)より汲み取れるほの黒き祈り心をしたゝらす……おんみ 天鵞絨の黒衣せる夜(よる)...
富永太郎 「夜の讃歌」
...私の劫初(ごうしょ)以来の罪業(ざいごう)を幾分なりとも軽くしてやろうと思召(おぼしめ)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...劫初の靜寂を思はせるのである...
萩原朔太郎 「宿命」
...地球の劫初と共に始まり...
萩原朔太郎 「宿命」
...劫初以來幾度となく同じ姿をとつたに違ひない...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...宇宙が造り出された劫初から...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
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