...我等が愛し憎しみ努め怒る心は我等が我等自身の中に豫め持つてゐなければならぬところである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...「わしはいよいよ最後の努力をするつもりだ...
海野十三 「ある宇宙塵の秘密」
...是(ここ)に於て吾人が世界的に努力せんとすればまず身を修める...
大隈重信 「始業式訓示」
...我々自身を觀察せんと努めれば努めるほど...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...最善の努力と研究を致しまして...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...僕は、自分の人格に就いては、努力しているし、いつも反省しているつもりだから、そのほうは人に褒められても、かえって、くすぐったいくらいで、別段うれしいとも思わぬし、また、人に誤解せられ悪口を言われても、まあ見ていなさい、いまにわかりますから、というような余裕もあるのだが、才能のほうは、これこそ全く天与(てんよ)のもので、いかに努力しても及ばぬ恐ろしいものがあるような気がしているのだ...
太宰治 「正義と微笑」
...―――彼女は努めてその考を打ち消しながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...死力を出していた産婦の醜い努力が...
徳田秋声 「黴」
...現代の人たちのする事は善悪無差別に一通りは心得ていようと努めた...
永井荷風 「妾宅」
...表現法に努力することによって...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...いわばヒヤシンスのような感じの稲を作るように努力すればよいことになる...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...今の気分では二人と浜辺まで行く努力がすでに厭(いや)であった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...私はその努力を真心からの同情と理解とをもって見守ろうと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そうしてこの仕事のみならず出版に関する煩雑(はんざつ)な仕事の一切を担任する式場隆三郎君の理解と努力とに深き感謝を送りたいと思います...
柳宗悦 「民藝四十年」
...一滴の涙を落とすまいと努めても困難である...
山本宣治 「婦人雑誌と猫」
...落ち付こう落ち付こうと努力しいしい...
夢野久作 「一足お先に」
...彼らはヨーロッパの論理以外のものを世界の知性界から退けようと努力する...
横光利一 「欧洲紀行」
...深化の努力の欠乏は目前の日本人にも著しい...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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