...助勢されて初めて殺す気になつたらしい...
伊藤野枝 「女教員の縊死」
...のうお高(たか)」老人は傍にいた母親の方を振向いて助勢(じょせい)を求めた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...ポローニヤスも御助勢申し上げますが...
太宰治 「新ハムレット」
...やさしく彼に助勢してくれている様でありますから...
太宰治 「砂子屋」
...助勢の人數と見て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その野呂のもの好きに助勢するのは...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...自分は余力が乏しくて何の助勢もできそうにないが...
柳田國男 「和州地名談」
...典六「御助勢申すとも」雪枝「有難う存じます」と其の場に嬉し泣きに泣き伏す...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...「できたら私も助勢するつもりです」「そんな必要はない...
山本周五郎 「失蝶記」
...この助勢の追いついて来るのを待っていたからだと云える...
山本周五郎 「新潮記」
...すぐあとから助勢にゆこうというのを徹之助が叱りつけるように止め...
山本周五郎 「風流太平記」
...その半兵衛が二度まで自分たちに助勢をし...
山本周五郎 「風流太平記」
...ほかにも助勢者がいるかと思った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「危うきところをご助勢下され...
吉川英治 「剣難女難」
...小太郎山(こたろうざん)よりただいまご助勢(じょせい)にかけむかってまいったり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...今もって、悪業(あくごう)を行(ぎょう)とし、京都を中心に近畿(きんき)いったいをあらし廻る浄土の賊天城四郎の贄(にえ)にさせてなろうかと、相手の正体を見、被害者の傷々(いたいた)しい姿を見ると、彼の怒りはいやが上にも燃えて、「南無っ」組んで倒さんとすると、四郎も満身を怒肉(どにく)に膨(ふく)らませて、「うぬっ」「南無っ」「うぬっ」死力と死力とでもみあううちに、仏神の助勢も、この魔物の悪運には利益も施(ほどこ)す術(すべ)なく見えて、「あっ――」といったとたんに、性善坊の体は、大地へめりこむように叩きつけられていた...
吉川英治 「親鸞」
...いわゆる帷幕(いばく)の内の助勢をしていた...
吉川英治 「平の将門」
...御助勢を願いたいのです」「したが...
吉川英治 「平の将門」
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