...一見明かに不合理なYの言葉をどうにかして助かるやうに解釋してやらうとした...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...そのとき騒げば助かるかもしれないと思っていたのだった...
海野十三 「蠅男」
...助かる可能性が多い丈けに...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...坊ちゃんは助かるでございましょうか...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...夜の大海原に星もなくさぶい風が波とたたかい吹雪だ灯もない吹雪だあれくるう北海 あれるただ一つの生き物ウキをたよりに生きのび生きのびる人間助かるすべも絶えたそれでも雪をかみ風をきき生きていた 生きていたやがて つかれはてて 死んだ...
竹内浩三 「北海に」
...助かる時は助かる...
種田山頭火 「行乞記」
...それがあれば手前もたいへん助かるんです...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...出雲守は(助かる――これが...
直木三十五 「南国太平記」
...きつと大丈夫ここは助かると僕はこの頃思ひだしたよ」と...
原民喜 「壊滅の序曲」
...母堂でもいてくれれば助かると思うのに...
久生十蘭 「キャラコさん」
...利七も助かる筈はないと...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...どうしたって助かるわけはなかったのですから...
久生十蘭 「喪服」
...然し暑いより助かる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...従って敗北者は逃げる以外に助かる方法はない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ああすれば助かる助かると思った...
室生犀星 「童子」
...それでも助かる道があるとお云(いい)なら...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...何とか助かる工夫はないかと悶(もだ)えた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...助かるわけがあるものか」お十夜も同意した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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