...迚(とて)も迚も助かる見込みはありゃしない...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...坊ちゃんは助かるでございましょうか...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...少しでも助かるように...
江戸川乱歩 「大金塊」
...私が死んでしまへばそれだけ自他共に助かるのである...
種田山頭火 「其中日記」
...「この修道院のおかげでわれわれは助かるだろう」とつぶやいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その子供の霊が助かるだらうかと尋ねたり...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...いよいよ胃癌(いがん)で到底助かる見込の無いことを伯父自身に知らせたということ――それは...
中島敦 「斗南先生」
...どんなに私が助かるかわかりません」「昨夜はね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...千駄木の菊松なんかに指図がましい顔をされないだけでも助かる」「指図されたって不足はあるめえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大きに助かるよ、それだけ素性と人相がわかれば、黒雲五人男だって、呑気に江戸の往来を歩いちゃ居られまい」「それじゃ親分」「あれ、もう帰るのか、八」「ヘッ、あっしが居ないと、あの娘が淋しがりますよ」「勝手にしやがれ」八五郎はイソ/\と帰って行きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なんとか助かるあてがあるからな」絶対なる敵の制圧下にある海域で輸送作戦を実施しようというには...
久生十蘭 「ノア」
...「軍医殿は何と云われました? 到底助かりますまい?」「何を云う? そげな事あッて好(よか)もんか! 骨に故障が有るちゅうじゃなし、請合うて助かる...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...ほかのことで部落民が助かるなら...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...何十と言う人の命が助かるのだ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...宮のお命の助かるようにとばかり苦心あそばされるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一切を片附けてお前を引きとつて了つてゐてくれれば一番今の俺としては助かるのだ...
横光利一 「悲しみの代價」
...水の上に落ちていれば助かるだろうが」「おッと...
吉川英治 「江戸三国志」
...おまえ達の心さえ正しくなれば、自然、助かるよ...
吉川英治 「茶漬三略」
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