...当人も世間も助かるものを...
泉鏡花 「薄紅梅」
...助かるらしい...
海野十三 「火葬国風景」
...助かる可能性が多い丈けに...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...坊ちゃんは助かるでございましょうか...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...夜の大海原に星もなくさぶい風が波とたたかい吹雪だ灯もない吹雪だあれくるう北海 あれるただ一つの生き物ウキをたよりに生きのび生きのびる人間助かるすべも絶えたそれでも雪をかみ風をきき生きていた 生きていたやがて つかれはてて 死んだ...
竹内浩三 「北海に」
...助かるだらうと夢のやうな願ひごとをしはじめてゐた...
武田麟太郎 「一の酉」
...それで助かるのだ...
太宰治 「善蔵を思う」
...貯水池にして洪水の時此村へ洪水を入れるから外の村々が助かると云ふ...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...助かる時は助かる...
種田山頭火 「行乞記」
...私は助かるのですが...
豊島与志雄 「男ぎらい」
...わしの命も助かる――お豊さん...
中里介山 「大菩薩峠」
...あなたの方はその調子でやっていて下さるから助かるけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それでもよほど助かるでしょうからいいけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ああして助かることがあるのです...
室生犀星 「童子」
...約束通(どおり)命の助かる福(さいわい)の代(かわり)に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...どれほど助かることか分からないのになあ...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...「長は助かるでしょうか」「朝が越せれば助かると思う」「はあ」とおけいは深い溜息(ためいき)をついた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...太陽の出てゐる間は、俺は助かる...
横光利一 「書翰」
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