...劣惡(れつあく)なる新日本語(しんにほんご)の一例(れい)に活動寫眞といふのがある...
伊東忠太 「國語尊重」
...恋の競争などは思いもよらぬ劣勢者(れっせいしゃ)と思われた...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...數は劣れる敵軍を舟より攘ふことを得ず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...拙劣に乱暴に振り動かし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...結論として、政治の愚劣さ、制度の愚劣さに、いつとはなく突き当った私は、蛙の遅鈍さ、周囲への無関心さに、心惹かれ、同時にまたそれから嘲笑される...
豊島与志雄 「聖女人像」
...劣情などの如きは神様に食わしてしまえと「布団を...
直木三十五 「死までを語る」
...いつたい文章の冗漫拙劣な短篇作家などは到底考へられぬ譯でもあるが...
南部修太郎 「氣質と文章」
...あなた様を捨ててまいりましたのは畜生にも劣る心...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...この愚劣さ、醜さ、あさましさにあいそをつかして首を縊つたり海に飛び込んだりした者は決して少くない...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...相手は終に人身攻撃の卑劣手段に出でた...
穂積陳重 「法窓夜話」
...その毒を鏃(やじり)に塗りて蠢爾(しゅんじ)たる最も下劣な蛮人が...
南方熊楠 「十二支考」
...こんな愚劣な事で時間を取られるのはやりきれない……そんなふうに思つているらしい...
三好十郎 「肌の匂い」
...脂肪四割四分にていずれも南京豆より蛋白質の割合少しく劣れり...
村井弦斎 「食道楽」
...秘密をうかがわれまいと苦心する香の優劣を勝負にしようと言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大して暗愚そのものに劣らない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鳥獣にも劣る」「わかっていますッ...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉の急なるに劣らず...
吉川英治 「新書太閤記」
...智能が劣っていたとはなかったように覚えている...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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