...極めて平凡な常識一点張(いってんばり)の実業家気質から見れば二葉亭の実業論が非常な空想を加味していたのは争われなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ラルフが齎(もたら)してくるものを加味して...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...多分に開化風を加味しても面白いと思う)1一九〇九年――明治四十二年――八月下旬の暑い日...
林不忘 「安重根」
...彼のあいさつに対しても咄嗟(とっさ)に私は幾分の敬語を加味して答えたくらいである...
谷譲次 「踊る地平線」
...慎重な理知と冷静な意志との一要素を加味して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もとよりりっぱな料理に道徳を加味していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それで花園天皇の書風も宋朝の書風を加味して居つて...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...オロマーズを加味してアリマンヌを除き...
中里介山 「大菩薩峠」
...老荘の教義も加味してあるものと...
蜷川新 「天皇」
...毒性の暴露を加味して来て...
野村胡堂 「最近の犯罪の傾向に就て」
...これに泰西の制をも加味して...
穂積陳重 「法窓夜話」
...バーの名前を書いてないことが禮儀を加味してあることで...
室生犀星 「巷の子」
...それが間に合わなくなっておいおいに他の材料を加味して行くのである...
柳田國男 「地名の研究」
...優美なる詠歎以外の感覚が加味している...
柳田国男 「年中行事覚書」
...常識問題等が加味して来るから一概には是非を云えないが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...それらしいノンセンス味を加味して行かれねばならぬ...
夢野久作 「能とは何か」
...大師流あたりを加味してゐる...
吉川英治 「折々の記」
...原文の悲調な漢文体のリズムも損(そこな)わないように私が勝手な筆を加味してある...
吉川英治 「随筆 新平家」
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