...主筆ばかりが讃められて自分は殆ど縁の下の力持ち同樣なのに業(ごふ)を煮やしたのだらう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...まつたく『縁の下の力持ち』をしたのは...
宇野浩二 「思ひ出すままに」
...自分で自分たちのことを強力無双などと大変な力持ちのようにいっているのには...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...ほんとうに縁の下の力持ちみたいなものですのね...
太宰治 「皮膚と心」
...あいつは恐ろしい力持ちだから...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...謹直枯淡で縁の下の力持ちの如き一生を終つた杏坪先生...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...まじりなし人間種(だね)の力持ち女に負けた話なのである...
長谷川時雨 「春宵戲語」
...二人分の力持ちを...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...波止場の力持ちでもございません...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...思えば、家具の中にはとても重くてでかいのもあったから、普通の扉は通らないばかりか、力持ちの男が二、三人いないと上階へ上げられないな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...俺は偉丈夫で力持ちだから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...」滝は力持ちのやうに両腕を胸に組み直してうなりました...
牧野信一 「舞踏会余話」
...みんなべらぼうな力持ちだ」と万吉は続けた...
山本周五郎 「さぶ」
...仲人は御縁の下の力持ち腰を押いたり尻を押いたりそれから四...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...あの大男の力持ちに殴られちゃ...
横光利一 「夜の靴」
...恐ろしい力持ちじゃ...
横光利一 「夜の靴」
...いまになって彼は恋の力持ちが辛うじて同志の体面を維持していたことを知るのであった...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
...その力持ちを感心して見ているのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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