...土から真つ直に天に向つて突立つてゐるこの草の力強さと厚ぼつたさとは...
薄田泣菫 「雨の日に香を燻く」
...独逸文学にあらはれた暗さが、また力強さが、軽い文化に捉へられないやうな魂の辛さが、今度の大戦にも名残なくあらはれてゐる...
田山録弥 「真剣の強味」
...しかし日本俳句の力強さも...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...けれどその力強さは...
豊島与志雄 「食慾」
...一種の力強さをさえ与えた...
豊島与志雄 「二つの途」
...力強さと敏捷さと美しさにあこがれるというのはその証拠である...
野上豊一郎 「闘牛」
...精神的にも一つの力強さを感せしめるものがある...
野呂栄太郎 「三田社会科学研究会報告」
...「もつと力強さと鋭氣(えいき)がなくては...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...近き将來において一層の明確さと力強さとを以つて語りたい希望などを述べたものである...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「リルケ書翰(ロダン宛)」
...どんな描き方をしているかね? 先ず僕は貧乏な人間の善良さや力強さに引かれる...
三好十郎 「好日」
...肉が引緊(ひきしま)る程に力強さを覚える...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...それは表に現われた優しさの底に隠れる無限の力強さである...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
...肩から胴へ、腰から脚へと流れ下る肉づけの確かさ、力強さ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...どっしりとした力強さを印象するが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...あの横顔の美しさ、背部の力強さ、――背と胸とを共に見るときのあの胴体の完全さ――あの腕も腰も下肢もすべて横から見られたときにその全幅の美を露出する...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...そこには原始芸術としての不思議な力強さ...
和辻哲郎 「人物埴輪の眼」
...全的に生きる生活の力強さはそこから生まれるのです...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
...しかしその感じはイデエの力強さの下にすぐ消えて行く...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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