...今日のあなたのお手紙の一字一句をも深い理解と同情をもつて悉(ことごと)くうけ入れる事が出来ますと大きな声で申あげる事の出来る力強さを持つて居ります...
伊藤野枝 「書簡 木村荘太宛」
...別してドッシリした重味のある力強さを感ぜしめるは古今独歩である...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...土から真つ直に天に向つて突立つてゐるこの草の力強さと厚ぼつたさとは...
薄田泣菫 「雨の日に香を燻く」
...しかし日本俳句の力強さも...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...最近の横光の力強さはその独特のモーラリティーにある(知識人や不安の思想のモラルの見本のように云われている)...
戸坂潤 「思想としての文学」
...けれどその力強さは...
豊島与志雄 「食慾」
...彼女の三味線の音締の力強さに驚きもしたが...
豊島与志雄 「表現論随筆」
...その気高(けだか)き力強さは言語に絶する...
野村胡堂 「楽聖物語」
...しかし作者の日頃強く実感してゐる信仰であり信念であるものを其のまま正述したものであるから自ら力強さが籠つて居り...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...情慾の力強さ、其の持つ歓びと怖れと悲しみの錯綜した経験などは、其に実際当って見なければ、其がどれ程まで霊と密接なものであり、畏るべきものであるかと云うことは分るまい...
宮本百合子 「黄銅時代の為」
...どんな描き方をしているかね? 先ず僕は貧乏な人間の善良さや力強さに引かれる...
三好十郎 「好日」
...他に比較して始めの二人は力強さが足りないこと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お前が三つしか事を為さないのに十の結果を望んでいる間は幸運は来はしない幸運を望む男よお前が二つの結果を得る為に十の事を為たら必ず幸運は来るぞ〔二七〕貧乏しても出世して行く友に後れても本当の為事をこつこつとやっている此の力強さ...
山本周五郎 「青べか日記」
...どっしりとした力強さを印象するが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...あの屋根の力強さや軽さ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...海のような力強さを御覧なさい...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...この像の力強さに及ぶものは一つもありません...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...しかもその力強さと自由と清朗の気とにおいてははるかに優っている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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