...別してドッシリした重味のある力強さを感ぜしめるは古今独歩である...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...土から真つ直に天に向つて突立つてゐるこの草の力強さと厚ぼつたさとは...
薄田泣菫 「雨の日に香を燻く」
...何となくある明るさと力強さとがありました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...しかし日本俳句の力強さも...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...がっしりとした力強さで飛びついてきた...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...人に力強さと輝きとをよりよく与える...
豊島与志雄 「バラック居住者への言葉」
...精神的にも一つの力強さを感せしめるものがある...
野呂栄太郎 「三田社会科学研究会報告」
...きりり結んだ口元に力強さを見逃す事はなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...死ぬ気でかかることの力強さを知った...
宮本百合子 「有島武郎の死によせて」
...情慾の力強さ、其の持つ歓びと怖れと悲しみの錯綜した経験などは、其に実際当って見なければ、其がどれ程まで霊と密接なものであり、畏るべきものであるかと云うことは分るまい...
宮本百合子 「黄銅時代の為」
...私には人間の慾望というものの力強さが...
横光利一 「欧洲紀行」
...私はいつも老境の力強さを感ずるのである...
吉井勇 「老境なるかな」
...それは表に現われた優しさの底に隠れる無限の力強さである...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
...風濤洪水(ふうとうこうずい)の暴力を和やかに鎮(しず)むる無限の力強さがある...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...肩から胴へ、腰から脚へと流れ下る肉づけの確かさ、力強さ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...あの屋根の力強さや軽さ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...全的に生きる生活の力強さはそこから生まれるのです...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
...しかしその感じはイデエの力強さの下にすぐ消えて行く...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
便利!手書き漢字入力検索