...自分ひとりで力みかえっているだけの孤立的な存在にして行った...
高見順 「いやな感じ」
...』と伯父は力み返って...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...力み返えるとは想像出来まい...
戸坂潤 「社会時評」
...どいてくれたまえ!」とトルドリューボフは力み返った...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...無駄な力みや見てくれや小理屈を捨て去って...
中井正一 「美学入門」
...一力(ひとりき)み道庵が力みますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...オドオドしていたんじゃなめられてばかりいてしょうがないと思ったので声に力みをつけて...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...力みのある唇のはしがすこしばかりほころび...
久生十蘭 「キャラコさん」
...唇はキッと力みがあり...
久生十蘭 「湖畔」
...未だ未だ休んではいけない! と力みかへる...
牧野信一 「駆ける朝」
...」「さうだ!」と私は二人の手をとつて力みました...
牧野信一 「船の中の鼠」
...何か力みのある女らしくみえるのに...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...この式に列して非常な懐疑にとらわれた由)文学的な仕事も依然として自然発生的な洞察力みたいなものに導かれつつもやや勉強法が分って来て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まるで知恵や能力みたいに役立っていることか!高位顕職はいつも必ず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そんなことにはお構いなしに力みだす...
山本周五郎 「新潮記」
...一種の惰力みたように浮出して来る女の屍体の幻覚に釣られながら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「突きとめた」とその者は力みかえる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...兩個の少年は遠く三十里の平原を距てゝ尚ほ且つ力み合つてゐたのである...
若山牧水 「古い村」
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