...今は太陽の光もこれを救うの力がない...
伊藤左千夫 「水籠」
...私はまだ本当に厳粛に自己を保ち得る力がないのをつく/″\情なく思ひました...
伊藤野枝 「九州より」
...断るだけの力がないのです...
海野十三 「空襲警報」
...ほんまに法力がないじゃろうか」「ちっともないというよ」「そうか」「あんな法力のない坊主は...
田中貢太郎 「鷲」
...その中にあって権力がないのです...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...その巨大なる想像力がない如く...
中里介山 「大菩薩峠」
...私にはあなたのためにその淋しさを根元(ねもと)から引き抜いて上げるだけの力がないんだから...
夏目漱石 「こころ」
...むしろ鋭敏(えいびん)過ぎて刺戟(しげき)に堪えるだけの精力がないから...
夏目漱石 「こころ」
...とても課役を納める力がないから...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...さえぎる力がないのである...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...學生に語學の力がないために...
正宗白鳥 「語學修業」
...けれどもうそれだけの力がないので...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...何となくその呼吸に力がないのが感じられて来た...
水野葉舟 「かたくり」
...まるで力がないのじゃないだろうか?友吉 ええ……僕はボンヤリですから...
三好十郎 「その人を知らず」
...けれども彼は自分にその力がないことを覚ったので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分に力がないと思う者は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貴方のお手にはその撃鉄(ひきがね)を引くお力がないのですか...
夢野久作 「暗黒公使」
...ひとりの方は虫の息らしく力がない...
吉川英治 「私本太平記」
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