...彼女は自分の考えを劃然としている...
...彼の態度の変化は、前とは劃然と異なっていた...
...彼の目的は劃然と明確で、それに向かって行動していた...
...この問題については、二つの意見が劃然と分かれている...
...力強いリーダーシップによって、組織の方向性が劃然としていた...
...劃然(かくぜん)として具(そな)へられたらむには...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...劃然と飛びはなれた夢幻の境地であり...
上村松園 「「草紙洗」を描いて」
...私の生活は劃然(かくぜん)と二分されていました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...六啓介の世界は劃然と二つに区別せられていた...
豊島与志雄 「二つの途」
...その頃は大芝居と小芝居とは劃然とした区別があったもので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...前晩は飛雪のひまに半月がのぞいただけだが、早朝窓をうかがうと、明けやらぬ空に白馬三山が、劃然と現われ、六時二十分には峯々の雪朝陽を吸って、紅梅色に匂いはじめる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...神仏を劃然(かくぜん)と区別し...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...他人に語る言葉とは常に劃然と区別された...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...しからば理屈とは知のいかなる部分かというに劃然(かくぜん)とその限界を示すあたわざれども...
正岡子規 「あきまろに答ふ」
...それゆえに善悪可否巧拙と評するももとより劃然(かくぜん)たる区別あるに非ず...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...上古より竜蛇の区別まずは最も劃然(かくぜん)たり...
南方熊楠 「十二支考」
...「劃然と分け」といふのも事實相違で...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...初より劃然とした差別(しやべつ)がしであつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...附加したものにも劃然(かくぜん)たる領域があって...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...今目さめたというようなように劃然と浮んで見える...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...劃然たる區別もなく...
吉江喬松 「山岳美觀」
...もちろん都市文化との間には劃然たる性格の差を持つ...
吉川英治 「折々の記」
...劃然(かくぜん)と...
吉川英治 「私本太平記」
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