...人の腰までしかない疎(まばら)な竹垣が劃されてゐるだけで...
鈴木三重吉 「女の子」
...然るに彼らには何らの計劃も方策もなく...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...而して此(か)かる特質(理想)は今や甚(はなはだ)しき化醇の途次にありて未(いま)だ劃然たる定質を鋳成するに至らざるにはあらざるか...
綱島梁川 「国民性と文学」
...その一劃には通り抜ける路がなかった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...この辺も区劃整理で昔の形が消えてしまうかどうか知りたいものである...
寺田寅彦 「子規の追憶」
...この頃から考えていた自分の平易で実行し易(やす)いような企劃(もくろみ)をお島に話した...
徳田秋声 「あらくれ」
...やがてその一区劃(くかく)をぬけて...
徳田秋声 「仮装人物」
...人にも会わなければ全く別世界を劃していたが...
中里介山 「法然行伝」
...全く同じ筆を執つて単に社会状態の一区劃を根気強く報道した文章が...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...また『貧民を改善する種々なる企劃』を論ずる章にも一章を加えた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...稀薄(きはく)な空気がみんみん鳴っていましたがそれは多分は白磁器(はくじき)の雲の向(むこ)うをさびしく渡(わた)った日輪(にちりん)がもう高原の西を劃(かぎ)る黒い尖々(とげとげ)の山稜(さんりょう)の向うに落(お)ちて薄明(はくめい)が来たためにそんなに軋(きし)んでいたのだろうとおもいます...
宮沢賢治 「インドラの網」
...従前の村の小区劃とは喰いちがっている...
柳田國男 「地名の研究」
...それ等の人々の盛衰興亡に一新紀元を劃し...
夢野久作 「鼻の表現」
...次の一時代を大きく劃さうとして...
吉川英治 「折々の記」
...その向うに見える家々は夜に入ると港の男の濁(だ)み声(ごえ)や絃歌(げんか)の聞える一劃だった...
吉川英治 「黒田如水」
...地を選んで陣を劃したが...
吉川英治 「三国志」
...庶民生活にも劃期的な変革をよび起した先駆者の炬火そのものだった...
吉川英治 「親鸞」
...すなわち各部屋を幾つにも区劃(くかく)し...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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