...五十鈴川(いすずがわ)で劃(かぎ)られて...
泉鏡花 「歌行燈」
...劃然と飛びはなれた夢幻の境地であり...
上村松園 「「草紙洗」を描いて」
...くつきりと線を碧空に劃して...
田山花袋 「歸國」
...この小さな黒い字の一点一劃(かく)も読み落すまいという決心が...
夏目漱石 「行人」
...向うに見える一劃(くわく)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...特に足利時代といふ一時代を劃する必要の有無である...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...墓穴も区劃もごったまぜになり...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...庭の北の奥に一劃だけ分離している葵ノ壺という別棟で...
久生十蘭 「無月物語」
...わずかに天井から垂れた茣蓙(ござ)で区劃された別々の寝床に寝るのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...茶山は「而」の字より横に一線を劃して一句を註した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかるにトシを稲作の一期を劃(かく)する言葉だったと知りつつも...
柳田国男 「海上の道」
...それも皆相応に細かく区劃した地域地名であって...
柳田國男 「地名の研究」
...自治的行政区劃に従つて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...小町大路ノ辻を劃す柳営の長い長い大築土(おおついじ)の外からでは...
吉川英治 「私本太平記」
...劃策(かくさく)があるにちがいない)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...これは西欧にとって実に劃期的のことと云わなくてはならない...
和辻哲郎 「鎖国」
...一劃は二百五十哩である(milliarium ローマの千歩...
和辻哲郎 「鎖国」
...しかしそれにしてもこの追放令がはっきりと一つの時期を劃することは認めざるを得ない...
和辻哲郎 「鎖国」
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