...剽軽(ひょうきん)な方で...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...それでちょっと剽軽(ひょうきん)な...
泉鏡花 「怨霊借用」
...粘膜(ねんまく)という剽軽者(ひょうきんもの)さ」そういわれた瞬間...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...ある時は剽軽(へうきん)な章魚(たこ)を釣つて笑つたりした...
薄田泣菫 「茶話」
...ふと彼の眼が例の脊の高い剽軽者があの駄洒落(だじゃれ)を書き立てているに止ったので...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...しかしこの人の剽軽で学者らしく無邪気な...
寺田寅彦 「異郷」
...樹の頂上からぴょこんと空中へ今正に飛び出した所だと云ったような剽軽(ひょうきん)な恰好をしている...
寺田寅彦 「札幌まで」
...剽軽(ひょうきん)な手容(てつき)でちらりとお銀の目前(めさき)へ突きつけて見せた...
徳田秋声 「黴」
...」彼は剽軽(ひょうきん)な目を丸くした...
徳田秋声 「縮図」
...六十近い矮(ちいさ)い真黒な剽軽(ひょうきん)な爺さんが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...四十七ある日のこと修身のお話のときに先生が「今日は先生のかはりにみんながひとつづつ話をするのだ」といつて自分は火鉢のそばへ椅子をひきよせてあたりながらなかで気の強さうな者や剽軽な者を呼びだして話させたことがあつた...
中勘助 「銀の匙」
...剽軽(ひょうきん)な感じのする親爺です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少し剽軽(ひょうきん)そうなのもあわれです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昔よりずっと剽軽(ひょうきん)な風貌になっている...
火野葦平 「花と龍」
...あの二十歳(はたち)前後のおしゃれで剽軽(ひょうきん)な若者たちの装飾(かざり)でもあり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この先生も剽軽であつたのか...
正宗白鳥 「花より団子」
...これに似た剽軽(ひょうきん)な流行語だろうと考えていたが...
柳田國男 「地名の研究」
...其れに下宿人の娘の一人も剽軽者(へうきんもの)で細君に調子を合せて歌ひ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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