...「本当に剽軽(へうきん)な奴だなあ...
有島武郎 「骨」
...」剽軽者(ひょうきんもの)の一羽の雀は心安立(こころやすだて)と御機嫌とりとからこんな風に呼びかけました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...鼓村氏は剽軽(へうきん)な間に合せを言ふ事にかけては立派な芸術を持つてゐる男だ...
薄田泣菫 「茶話」
...それでも時々は剽軽な悪戯(いたづら)をして...
薄田泣菫 「茶話」
...それでも酔いが循(まわ)るにつれて剽軽(ひょうきん)になり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...」剽軽(ひょうきん)な女中はバタバタと段梯子(だんばしご)から駈け降りて来ると...
徳田秋声 「足迹」
...四十七ある日のこと修身のお話のときに先生が「今日は先生のかはりにみんながひとつづつ話をするのだ」といつて自分は火鉢のそばへ椅子をひきよせてあたりながらなかで気の強さうな者や剽軽な者を呼びだして話させたことがあつた...
中勘助 「銀の匙」
...長者町の道庵という剽軽(ひょうきん)なお医者さんへ預けることにしてしまったんだ」「長者町の道庵さん?」こう言って男女が山下の銀床(ぎんどこ)という床屋へ入るのまで...
中里介山 「大菩薩峠」
...この剽軽者(ひょうきんもの)の賢次の話相手になって御覧なさい...
中里介山 「大菩薩峠」
...剽軽者(ひょうきんもの)で...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...顔なじみの寅吉という剽軽(ひょうきん)なやつ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...年甲斐もないことをやりだすので困ります」真面目になればなるほど剽軽に見えてくる...
久生十蘭 「雪間」
...それが」あわてて相手は剽軽に手を振って...
正岡容 「小説 圓朝」
...はるかの梟は剽軽な目をみひらいて...
三岸好太郎 「上海の絵本」
...これに似た剽軽(ひょうきん)な流行語だろうと考えていたが...
柳田國男 「地名の研究」
...村でも剽軽(ひょうきん)で知られている老人が...
柳田国男 「雪国の春」
...八笑人そのままの剽軽(ひょうきん)な連中が...
山本笑月 「明治世相百話」
...剽軽(へうきん)なまた正直なあの老爺(おやぢ)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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