...それとも何かついていますか」そういって彼は剽軽(ひょうきん)らしくわざと顔をつきだしてみせた...
有島武郎 「星座」
...若い人たちを頤(あご)で麾(さしまね)く剽軽者(ひょうきんもの)さえあると聞く...
泉鏡花 「薄紅梅」
...わざと剽軽な面を作って肯いた...
海野十三 「深夜の市長」
...剽軽者の屁つ放り虫...
薄田泣菫 「草の親しみ」
...じつと剽軽な男の顔を見つめてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...船場の蒔岡の店にもこう云う型に属する剽軽(ひょうきん)な禿頭の番頭がいたことを思い出した...
谷崎潤一郎 「細雪」
...河内介はいろ/\馬鹿げた冗談(じょうだん)や剽軽(ひょうきん)なことを云い出して...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そういうのに口を汚(よご)している一人の脊の高い剽軽者が...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...剽軽者はその手を自分の手でぽんと敲いて...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...極端な悪戯(いたずら)好きの剽軽者らしく見えた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...」いつも剽軽(ひょうきん)そうなその友達にそう言われて...
徳田秋声 「仮装人物」
...さく子はしかし剽軽(へうきん)な女ではあつたけれど...
徳田秋声 「風呂桶」
...剽軽な口をきいて...
徳田秋聲 「老苦」
...お酒好きの剽軽(へうきん)な松さんは...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...剽軽者(ひょうきんもの)で...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...昔よりずっと剽軽(ひょうきん)な風貌になっている...
火野葦平 「花と龍」
...サア出かけようじゃあがあせんか」と赤い手拭(てぬぐい)を四角に畳んで禿頭に載せたじじいが剽軽(ひょうきん)な声を出したので皆一度に吹き出した...
水上滝太郎 「山の手の子」
...」塩野は椅子に落ちついてからも剽軽に頭の横を押してみた...
横光利一 「旅愁」
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