...是僕の創見なきを羞ぢず...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...僕が一つの創見(そうけん)に富んだ学説を発表するとする...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...少なくも純真なる芸術が一つの新しい観察創見に出会うた場合には...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...乙の眼には非常に有益な創見を示すものとして光って見えることが可能であるのみならず...
寺田寅彦 「学位について」
...しかし簡単な花鳥の小品などを見ても一見何らの奇もないような配色の中に到底在来の南画家の考え及ばないと思われる創見的な点を発見する事が出来る...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...この気運はアインシュタインによる一般相対性理論の創見に負う処が最も大きいと考えられるが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...故に彼れを目して自由民権の創見者と為す可き乎彼れは曾て木戸大久保諸氏と大阪に会合して議する所あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...又佛教にも一種の創見を有して居り...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...殊に一己の創見によつて著述することに興味をもつて來た...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...――数え来るとその音楽上の創見も夥(おびただ)しい...
野村胡堂 「楽聖物語」
...別の新しいクラシズムを創見した...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...先生の創見にかかわる太白砂糖(たいはくざとう)の製法を伝授して大いに徳とされ...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...後にはいずれも独立の創見であるという事が分った...
穂積陳重 「法窓夜話」
...直ちにこれをもって第一創見なりと考えるのは甚だ危険な事である...
穂積陳重 「法窓夜話」
...常にこの点に留意して自己の所説をもって容易に創見なりと断ずることを慎まねばならぬ...
穂積陳重 「法窓夜話」
...我が説く所は美学上の創見なりなどと曰って居る...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...毎日のように創見を出して開拓して行く先生が...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その創見や洞察は尊敬されてよい...
柳宗悦 「民藝四十年」
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