...その臨終には割合に長い間同じやうな危篤の状態が續いた...
會津八一 「音樂に就いて」
...倉地は割合に平気で受けて「困ったやつに見込まれたものだが...
有島武郎 「或る女」
...「割合に軽いね...
海野十三 「火星探険」
...二人はよくも助かったものですね」「ロロは割合に元気だったが...
海野十三 「火星兵団」
...いつの年も咲き盛った花の割合に...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...小下宿屋は割合にこの仕入が高くなる...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...場所がよくて、割合に安いが、実に危険です...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...割合に景気がよろしかつたんで...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...夜具も割合に清潔だつた...
種田山頭火 「旅日記」
...麺類魚類は高いが酒類は割合に安い...
種田山頭火 「旅日記」
...之を割合に克明に理解すれば...
戸坂潤 「読書法」
...割合に落ち着いた調子で云つた...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...しかも割合に高い入場料をさえ払わねばならないようになってしまった...
永井荷風 「向島」
...けれどもそういう連中は割合に淡泊であった...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...西洋の金一銀十五の割合にすれば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...特に好物として快喫するもの私は生来割合に少食です...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...このあたりにはよその庭に桜が割合にあって花見いたします...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...柱間の寸法によつては同じ割合にも出来たであらう...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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