...その臨終には割合に長い間同じやうな危篤の状態が續いた...
會津八一 「音樂に就いて」
...両人には割合に手早く手当が加えられました...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
......
江戸川乱歩 「黒手組」
...割合に短時間であったようでもあるし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...当時としては割合に遅い二十九と云う歳に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しかも割合に早く...
田山録弥 「浴室」
...さらに人々の境遇・経験の異なれる割合には...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...異郷で迎えた正月も数ある中でどうしてこの武雄温泉とナポリと二つの正月が割合に鮮明な絵となって...
寺田寅彦 「二つの正月」
...其の文采言語の多き割合には其の実行躬践の分量甚だ少なきの欠点あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...両側とも割合に小綺麗な耳門(くぐりもん)のある借家が並んでいて...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...割合にこのあたりは住み心地が佳いのだらうか...
牧野信一 「魚籃坂にて」
...漫然と部屋のなかを彼方此方に浮遊する割合に静かな遊戯だつた...
牧野信一 「蝉」
...そして割合に給料があがらない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...このもの頭大に体大きな割合に脚甚だ痩せ短いから...
南方熊楠 「十二支考」
...割合におそくなってから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どちらかといえば年齢の割合に落付(おちつい)た...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...道程(みちのり)が近いよって割合にしたら千両にも当るてや...
夢野久作 「名娼満月」
...割合に人づきあいはよいとみえ...
吉川英治 「新書太閤記」
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