...せめて五時間(何から割出したか解らない...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...蓋し泥鰻金藏閣下一人の頭腦から割出したものではない...
石川啄木 「雲は天才である」
...銚子へゆくに、關宿まで行けば、非常な迂路なれど、こゝより野木崎までに、新掘割出來て、十七八里の水路が、僅々二里かそこらにてすむやうになれり...
大町桂月 「春の郊外」
...池田氏自身の算盤(そろばん)から割出した勘定だから...
薄田泣菫 「茶話」
...さて空間が無限に分割出来るとすれば...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...生物の個体は物理的にはいくらでも分割出来る...
戸坂潤 「科学論」
...病気の軽重で処分の軽重を割出したとは何といふことだといふので...
中原中也 「我邦感傷主義寸感」
...經濟から割出した議論を立てゝ來ると...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...封建流儀より割出しても無稽なりと言うの外なし...
福沢諭吉 「女大学評論」
...例の陰陽説より割出したるこそ可笑(おか)しけれ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...当時日本の外交政略は凡(およ)そこの辺から割出したものであるから堪(たま)らない訳(わ)けさ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...古学の固陋(ころう)主義より割出して空威張(からいば)りするのみ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...君臣の名分から割出して...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...西洋料理の原則は生理学上から割出してある...
村井弦斎 「食道楽」
...西洋の食物は何でもカロリー表が割出してあって鶏卵の半熟は八十カロリー...
村井弦斎 「食道楽」
...寸法の割出しは既に法則をすら生みました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...これが正木博士の所謂「脳髄論」から割出された「胎児の夢」の続きである「心理遺伝」の原則に支配されて動いている狂人たちであります...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...という論理的に割出された曲なんですよ……流行歌の数(すう)は...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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