...蓋しこれ泥鰻金蔵閣下一人の頭脳から割出したものではない...
石川啄木 「雲は天才である」
...僕の常識的な考えから割出して見ても...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...フランボーはそこに自分の哲学から割出して必要と考えた品々を蓄えていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...さて空間が無限に分割出来るとすれば...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...世界が無限に分割出来ると証明出来ると同時に...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...わが藤原家の祖先伝来の財産というものから割出している経済学なのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...蜂ノ巣ノ六角ニ割出スガ如キ...
西周 「人智論」
...経済から割出した議論を立てて来ると...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...和尚さま經濟より割出しての御ふ憫かゝり...
樋口一葉 「たけくらべ」
...和尚(おしやう)さま經濟(けいざい)より割出(わりだ)しての御不憫(ごふびん)かゝり...
樋口一葉 「たけくらべ」
...人情の根本より割出して家の幸福を全うせんこと我輩の望む所なり...
福沢諭吉 「新女大学」
...当時日本の外交政略は凡(およ)そこの辺から割出したものであるから堪(たま)らない訳(わ)けさ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...万事ソレから割出すと云う風潮の中に居て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...一人分の費用で二人分を割出さなければならないんだから自炊でも出来るところを探さうと云ひながら伊豆の方へ向つた...
牧野信一 「好色夢」
...日本料理だって古来幾多(いくた)の経験を累(かさ)ねてその料理法には自然と衛生上の主意に暗合している事も多いけれども皆(み)な悉(ことごと)く衛生上から割出して配合や調理法を極めてあるかというに決してそうは行かん...
村井弦斎 「食道楽」
...西洋料理の原則は生理学上から割出してある...
村井弦斎 「食道楽」
...政治が道徳上の規律や神学上の理論から割出されるものではなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これは対州の警察が嘗めさせられた苦い経験から割出した最後手段だ...
夢野久作 「爆弾太平記」
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