...これは憲法の大義から割出した事である...
大隈重信 「〔憲政本党〕総理退任の辞」
...銚子へゆくに、關宿まで行けば、非常な迂路なれど、こゝより野木崎までに、新掘割出來て、十七八里の水路が、僅々二里かそこらにてすむやうになれり...
大町桂月 「春の郊外」
...千五百萬圓は今日の村の總收入額を一分の利として割出して出る所のものです...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...フランボーはそこに自分の哲学から割出して必要と考えた品々を蓄えていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...生物の個体は物理的にはいくらでも分割出来る...
戸坂潤 「科学論」
...その形式から我々の生活を割出そうとするならば...
夏目漱石 「中味と形式」
...経済から割出した議論を立てて来ると...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...「音響学の方から割出した...
野村胡堂 「音波の殺人」
...どんなところから割出したものかと思った...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...和尚さま経済より割出しての御不憫(ごふびん)かかり...
樋口一葉 「たけくらべ」
...和尚(おしやう)さま經濟(けいざい)より割出(わりだ)しての御不憫(ごふびん)かゝり...
樋口一葉 「たけくらべ」
...一切万事支那流より割出して立論するが故に...
福沢諭吉 「女大学評論」
...人情の根本より割出して家の幸福を全うせんこと我輩の望む所なり...
福沢諭吉 「新女大学」
...一人分の費用で二人分を割出さなければならないんだから自炊でも出来るところを探さうと云ひながら伊豆の方へ向つた...
牧野信一 「好色夢」
...「食えるときめて割出した人件費を毎月捻出しなければならぬ苦しさから...
三好十郎 「俳優への手紙」
...多年の経験で衛生上の法則に適(かな)った料理はあるけれども衛生上から割出して配合を定めたという料理は滅多(めった)にあるまい...
村井弦斎 「食道楽」
...寸法の割出しは既に法則をすら生みました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...という論理的に割出された曲なんですよ……流行歌の数(すう)は...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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